カナダ出身で現在ベルリンを拠点に活動しているScott Monteithのソロ・プロジェクト「Deadbeat」。Basic Channelの伝統を今のシーンに引き継ぐダブ・テクノ・サウンドの名手で、MutekやSonar、Transmedialeなど世界各地のフェスやクラブに出演している。
これまでに、Scape、Wagon Repair、Cynosure、Musique Risquee、Echocordといった名門レーベルより数多くの傑作をリリース。2008年の『Roots and Wire』ではTikimanをフィーチャーし、ミニマル、ダブ、ダンスミュージックの進化とさらなるポテンシャルを提示した。2010年に発表したミックスCD『Radio Rothko』では、マスタリングにBasic Channel傘下の伝説的スタジオ「Dubplates & Mastering」のカッティング・エンジニアとして高名なPoleことStefan Betkeを迎え、ディープなミニマル・ダブ・サウンドを披露した。
また、世界トップクラスのフィジカル・モデリング・ソフトウェア音源を開発するApplied Acoustics Systemsに勤めていた経歴を持ち、その幅広い知識をもとにRed Bull Music Academy、AbletonやMicrosoftなどでもワークショップやセミナーを行うほか、映画やメディア方面からのオファーも絶えず、六本木ヒルズに展示された巨大な蜘蛛を象ったブロンズ像Mamanで知られるLouise Bourgeoisやベルギー映画「Ultranova」などともコラボレーションしている。
今年9月には、通算8枚目となる新アルバムを、昨年自らローンチしたレーベル<BLKRTZ>より3枚組のヴァイナル、CD、デジタルでリリース予定。同郷のMathew Jonson、Cobblestone JazzのメンバーであるDanuel Tate、チリのミニマル・プロデューサーDandy Jackがゲスト参加した楽曲を含む全8曲を収録予定である。