Juan Atkins、Derrick Mayと共に伝説的なベルヴィル・スリーのメンバーであるKevin Saundersonは、ダンスミュージックの歴史の中でも重要な人物のひとり。「Reese Project」「Tronic House」「E-Dancer」や「Esser」「Reece & Santonio」といった彼の名義作品が世界中のクラブでヒットしている一方で、シカゴ出身のヴォーカリストParis Greyとのユニット、Inner Cityも欧米のヒットチャートを賑わせている。また、ソウルフルな音ネタやメロディを、張りつめた崇高なリズムと共にあくまでも美しく呈示する様は、たまらなく知性に満ちている。KMS Recordsの創設者で、ビートの鬼として多くの尊敬を集めているKevin Saundersonは、テクノを知る上で絶対に押さえておくべき人物といえるだろう。