デヴィッド・ボウイ、ファイフ・ドッグ(ATCC)、プリンス、デヴィッド・マンキューソ。2016年は、現代の音楽シーンに影響を与えた偉人たちが次々と星になった年だったように思います。そのなかでクラベリア上ではどのようなニュース記事が話題を呼んだのか? 2016年に扱ったニュース記事は727本。そのなかで注目を集めたトップ20をご紹介します。(各ニュース記事のページビュー数+SNSの反響数をもとに算出)
Text:編集部

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電子音楽とヴィジュアルアートの祭典「MUTEK」が日本初上陸

カナダ・モントリオール発祥の電子音楽とヴィジュアルアートの祭典「MUTEK」が日本で初開催された。「MUTEK」は、オーディオヴィジュアル・アートの文化芸術活動の普及を目的とした、非営利団体による芸術フェスティバル。2015年、本国モントリオールでの開催時は43,350人を動員するほど大規模なもの。日本では、渋谷のShibuya WWW、Shibuya WWW X、Red Bull Studios Tokyoの3会場で開催された。

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世界的人気を誇るクラブ「Sankeys」が代官山でオープン

東京・代官山に新しいエンターテイメントスペース、Sankeys TYOが4月23日にオープンした。Sankeysはもともと1994年のイギリス・マンチェスターでオープンしたクラブ。2011年にはスペイン・イビサにもオープンし、今回はその東京版。“成熟期を迎えた東京ダンスミュージックシーンの再活性化”を目標に掲げ、店内にはハイエンドな設備が揃っている。この場所は、2015年に閉店したAirの跡地。

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“EDM is dead?”米メディアがラスベガスEDMシーンの変化を報じ話題に

EDMはいつもメディアの餌食になってしまう。本記事は米・メディアPage SixがEDMシーンの中心地のひとつラスベガスに変化がおこっていることを報じ、それを英・FACT MAGや米・THUMPといった音楽メディアでも引用され話題となったことを紹介。元の記事には、“EDM is dead”と大胆な見出しも付けられている。

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“難病と闘うVJ NAKAICHIを救いたい” 肝臓移植のための募金活動が開始

日本を代表するVJとして数々のイベントやフェスティバルに出演するVJ NAKAICHI。彼は2つの難病を患い余命2年と宣告された。そんな彼にアメリカで肝臓移植の手術を受けさせるため「よしあきさんを救う会」が発足し、募金活動が開始された。7500万円という目標金額が設定されたが、7ヶ月で達成。アメリカで肝臓移植の手術を受け2016年9月、無事日本に帰国している。

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David Mancusoが死去

またひとりの偉人が11月14日に亡くなった。David Mancuso。享年72歳。彼の作ったパーティーThe Loftは、Paradise GarageやThe Galleryといった伝説的なクラブのモデルにもなり、Larry Levan、Nicky Siano、Frankie Knucklesなどにも大きな影響を与えた。クラブカルチャーを遡っていくとDavid Mancusoにたどり着く、クラブカルチャーの源流そのものなのだ。彼の盟友であるNicky Sianoをはじめ、多くのDJ/プロデューサーが追悼の意を表した。

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SoundCloud、DJミックス著作権問題が解決

SoundCloudは2010年からクリエイターの権利を守るためアップされた楽曲を自動的にデータベースと照らし合わせ、一致すると瞬時にミックスを削除するシステムを取り入れていた。しかし楽曲を作った本人の音源が削除されるなど問題も多く、SoundCloud離れも進んでいたが、複数の著作権管理団体と契約と合意し改善に取り組んだ。しかし今度は、2017年末までにSoundCloudの資金が底をつき、存続の危機に立たされているという。

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ニューヨークの伝説的クラブ「パラダイス・ガラージ」が映画化

クラブカルチャーの礎を築いたニューヨークのクラブ、Paradise Garageのドキュメンタリー映画が制作されていようだ。この映画は2015年に制作費をアメリカのクラウドファウンディングサイト「Kickstarter」で募っていたが、資金募集開始後すぐに募集がキャンセルされたことから映画制作は中止されたように見えたが、2016年にクランクインされたことを米・Mixmagが報じたが続報はまだない。

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オバマ大統領が自作のプレイリストを公開。完璧な選曲だと話題に

トランプ新大統領就任が目前に迫っている。トランプ氏は過激な発言で注目を集めていた2016年8月、オバマ大統領はスマートな方法で注目を集めた。その方法は、音楽ストリーミングサービスSpotify上でサマープレイリストを公開。その選曲がすばらしいとCNN、The Guardian、Billboard、 Vogue、Pitchforkなどをはじめ多くの海外メディアが絶賛。また、Kendrick LamarやBeyoncé、Jay Zなどとも交流があるのにも驚きだ。

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DJブースでPC禁止! LAのクラブに対しRichie Hawtin、Seth Troxlerらがコメント。その内容とは?

またアナログ至上主義者の偏見か? Richie Hawtinも、“こんな馬鹿げたルール聞いたことがない!アーティスト個人のアプローチ方法を制限して創造力を窮屈なものにする方がよっぽど退化するよ”とコメント。見出しだけ見るとそう思うかもしれないが、決してそうではなかった。このクラブオーナーは、ラップトップを使いこなせるアーティストに制限を課しているわけではなく、自分の機材すらセットアップできないようなDJが多いから新しいルールを作ったと説明。今回の騒動でFBやTwitter上では様々な意見が飛び交った。

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テクノは重要文化。ドイツ政府がベルグハインを文化施設に認定

「クラシック音楽を奏でる楽団とDJセットはどちらも同じ音楽であり、オーディエンスが両者から得る陶酔も同一のものである」これはドイツのクラブ、Berghainが政府に主張し続けた言葉だ。その裏にはエンターテイメント施設と文化施設、どちからに認定されるかで納める税率が変わる。(当時、Berghainはエンターテイメント施設、クラシック音楽のためのコンサートホールは文化施設)そしてついに2016年9月11日にBerghainが文化施設に認定。テクノは文化的芸術であるとドイツ政府が公式に認めたことになる。