新たな環境に飛び込んだ2015年

　今回で3度目の執筆になります。オファーを頂き、ありがとうございます。2015年は、Pioneer Pro Audioのプロモーションに山から海から奔走していました。「FUJI ROCK FESTIVAL」や「ULTRA JAPAN」などの大型のフェスから、「Rainbow Disco Club」や「rural」などのアットホームなフェス、そして、大小問わずさまざまなクラブに出張でサウンドシステムを持ち込ませていただきました。イベントの内容やベニューによって求められる音響は違いますが、どんなイベントでも「気持ちいい音で音楽を楽しみたい」というオーディエンスの気持ちは一緒なんだという、音楽興行の本質的な部分を改めて実感したように思います。そして、イベントが終わり、音が止まった後にも残る会場の一体感。「またこの環境で楽しみたい」と言っていただけた時の喜びは、何事にも変えられないものがありました。まだまだ始まったばかりの事業ですが、これからも音楽シーンにより良い環境を提供できるよう、邁進して参ります。
　また、2015年のビッグトピックは、パイオニア株式会社からDJ事業が独立して、Pioneer DJ株式会社として新たなスタートを切ったことでした。会社発足翌日にSOUND MUSEUM VISIONで開催したレセプションパーティーには、本当にたくさんの方々にご来場いただきました。初代CDJを発売してから20年間のDJ事業を通じて、皆さまの温かいご支援によって成り立っていることに、感謝してもし切れません。現在は、本社を横浜みなとみらいに引越しまして、新たな環境で地道に頑張っております。
　環境が目まぐるしく変わっていく日々ですが、2016年も真摯に世の中と向き合っていけるお仕事ができればと思っていますので、変わらずお付き合いいただけると嬉しいです。