日本でできることは欧州の舞台でもできる！？

　今年はオランダ移住1年生という状況でした。そんな1年のスタートは、ドイツ・ギーセンUNDER THE GROUNDのカウントダウンパーティー出演から。ドイツの熱いテクノ魂を感じる元旦となりました。2月にはRADIQ、Mieko Suzukiを迎えベルリンのクラブChaletのクルーとJapanナイトを開催。欧州在住日本人アーティストのたくましさを感じられた貴重な一夜に。3月はスイスで開催された「Electron Festival」にオーガナイザー／DJとして招待され、ジュネーブの街中にある複数の会場を走り回りました。そのなかでも、スイス発のアーティストたちと直接面談して売り込みをうける、という面白い企画も体験しました。
　海外アーティストの招聘面では、イベントクルーVetaの上海支部を通じ、ロンドンのHenry Wuを東京ローカル代表箱・青山蜂へ。また、今年話題をさらったロンドンfabricの日曜帯パーティー、「WYS!」のDJ Jacob Husleyによる7年ぶりの東名阪ツアーも実現。UKで地道に活動する彼らの底力を感じていただけたと思います。
　オランダといえば「ADE」ですが、本年は当サイトへの取材を通じ貴重な体験ができたこと。そしてDJとしても出演したことで、自身の方向性を見直す貴重な機会となりました。

　また、営業のお手伝いをさせていただいているブラックミュージック系のメディアWAX POETICS JAPANとPioneer DJの念願だったコラボ企画が形になったことや、Oyaide電気のケーブルを、アムステルダム・ミュージックシーンのプラットホームであるRED LIGHT RADIOへ導入業務を開始することもできました。

　こう書いてみると、僕の活動は全て日本のシーンで育んできたものがベースになっています。「東京でできることは、世界の他都市でも必ずできるはず」 大学時代にある友人が語った言葉を、やっと実感できた１年でした。

Profile photo by Atsushi Harada