変化の中で根底にあるもの

　昨年がストリーミング・サーヴィス元年と言われApple Music、AWA、Line Musicなどが日本でローンチし、新しい音楽への接し方が示された年でした。今年もその流れを後押しするように世界で一番の会員数を誇るストリーミング・サーヴィスであるSpotifyが遂に日本にも上陸しました。今年の前期、アメリカでは既にデジタル・ダウンロードとストリーミングの売上が音楽の売上の約80%を超えて、ますますデジタルの売上シェアが上昇している状況です。個人的にもApple Music やSpotifyの有料会員になり、新たな音楽サーヴィスを通して様々な音楽に出会えた年でした。
　弊社のリリースで言うとアデルが第59回グラミー賞で主要3部門を含む全5部門にノミネートされ、RadioheadやBon Iver、Iggy Pop、PJ Harveyがグラミー賞最優秀オルタナティブ・アルバムにノミネートされるなど大いなる評価を勝ち取りました。音楽市場が大きく変化する中でも素晴らしい作品こそがリスナーを感動させるという音楽ビジネスの根底に係るところは変わらないんだなと改めて感じさせされました。
　来年の2月25日（土）、26日(日)には１年３ヶ月振りとなる自社イベント「Hostess Club Weekender（HCW）」を開催いたします。PixiesやThe Kills、Little Barrieといったベテラン勢と今年ブレイクしたThe Lemon Twigs、Girl Band、そして来年期待の新人CommunionsとPumarosaが出演します。更に今回の「HCW」には初めて日本人バンド、Monoが登場するなど今まで以上に攻めたイベントになっています。
　来年もまた良質なアーティスト、音楽との出会い、そして出会いの場を多く作れるよう頑張っていきますので、2017年もどうぞよろしくお願いいたします。