1996年から新宿リキッドルームで本場UKのDJ/アーティストを招聘したイベント、「DRUM & BASS SESSIONS」を開催。2004年より代官山UNITを拠点に開催。今年20周年を迎えた。毎回聴き逃せないラインアップで最高のサウンド、ヴァイブス&アトモスフィアを提供している。
英国のEU離脱やトランプ・ショックを筆頭に波乱に富んだ2016年、DBSにとっては20周年という節目の年だった。UKから誕生したジャングル/ドラム&ベースの現場のリアル・サウンズ&ヴァイブスを日本でも紹介したく、1996年にスタートした時は20年後の事など考えるすべもなかったし、まさかこんなに続くとは信じられない気持ちだ。20年を経てジャングル/ドラム&ベースの息吹はUKベースミュージック/サウンドシステム・カルチャーへと進化・発展して言ったと言えよう。DBSでは始源となるジャングル/ドラム&ベース、その根底にあるルーツレゲエ/ダブ、枝葉となるグライム、ダブステップ、ファンキーなど、UKのアンダーグラウンド・ミュージックとそれに根差した文化を伝えてこれたと思うし、それが人々の音楽人生にインパクトを与えるものであったなら光栄に思う。そういった意味でも2016年は感慨が深く、SWINDLE、FLAVA D、MUMDANCEといった次世代の新型サウンドを担うアーティストたちを紹介しつつ、JAH SHAKA、DON LETTS、DEGOといったレジェンドたちが伝統を進化させる瞬間を目の当たりにした。そしてアニヴァーサリーの「DBS20TH」は2回に渡って開催、GOLDIE、CONGO NATTY、MALAというジャングル/ドラム&ベース、ダブステップのキング達がDBS20周年のために来日し、最高のプレイを披露してくれた。個人的には途中病気でブランクがあったが、パートナーや支援して下さった皆さんのおかげで「DBS20TH」を無事終える事ができ、正直ホッとしている。足を運んで下さったお客様、出演者、UNITスタッフ、関係者の皆さん、いつもサポートして下さった媒体、ショップの皆さん、何度も機会を下さったDOMMUNE宇川さん、各地のプロモーターの皆さん、本当にありがとうございました。そして今年逝去されたTENOR FLYと朝本浩文さんの事は忘れません。では、皆様良いお年を。2017年もよろしくお願いします。