クラベリアスタッフがセレクトするベストアルバムをご紹介していきます。日々オフィスに届くサンプルCDや、自分たちで購入したアルバムの中で、実際にしっかりと聴き込んだタイトルの中から、その月のベスト作品をセレクト。有名なアーティストからコアなアーティストまで、趣味趣向で好き放題に選んであります。レコードでも なくデータでもなく、あくまでCDでリリースされたタイトルをチョイス。DJ、クラブ愛好家からビギナーまで、読者のみなさんすべてに興味を持っていただけるのではないでしょうか。も し興味が湧いたタイトルがあったら、ぜひレコードショップやレビュー内のリンクでチェックしてみてください。


  • Haunt Music
  • Wander

  • Artist:DeWalta
  • Cat #:HAUNT007
  • Format:LP/CD/Digital
  • Release Date:2012/6/8
  • Price:¥1,750(tax in)

  • ベルリン在住の若き才能、David KochことDeWalataのデビューアルバムが、レーベルHauntから遂にリリースを果たした。
    自身のレーベルMeanderやOnur OzerやMathias Kaden、Alex SomokeなどがリリースするVakant、そして最近ではCynosureから主宰のMike Shannonとの共作をリリースをし、ここ日本のテクノ系パーティーでも彼のトラックを耳にする機会が多くなっている。そんな彼の今回のアルバム"Wander"には脱帽した。どちらかというとディープなミニマルで引っ張る感じな曲が多かった彼だが、今回は確実に彼の今までの音楽キャリア、育った環境が全て詰め込まれた内容になっているのではないだろうか?
    1曲目の"The Eagle"は高揚感のあるピアノリフが続くハウスビートでところどころノイジーなミニマルテイストなトラック、2曲目"Keep on"はボーカルが印象的なジャジーなトラックでトリッキーなミニマルビートがよりクラブで映えそうな1曲になっている。次のトラック"Waltfunk"は乾いたロービートにシンセで変化をつけていく、このトラックで新しい新境地へ連れ出そうしてくれた。そして"The Peregrine (Second Race)"は「DeWaltaはこういう感じ!」と伝えたくなるベースラインと地味に変化し続ける上モノ。ミニマルDJは大好物だろう。5曲目の"Right Here"は「これはベースライン勝ち!」ウッドベースがとても気持ちいいジャジーなテイストで、ところどころのオルガンやローズピアノがこのアルバムの聴き所じゃないかと思うくらい絶妙であった。この曲に続く"Pace"は前半の曲とは全く異なるテイストのロービート。2分少々のショートトラックだが、次のトラックに繋がる序章を聞かせてくれた。そしてこのアルバムの第2のサプライズ"Barksdale (Movin On)"。完全なるジャジーヒップホップ。とはいえDeWaltaらしいSEやエフェクトが目立ち、あっという間に吸い込まれてしまった。まさかのラッパーとのコラボレーションが聴けるなんて。。。
    そして、"The Hawk"、"Machine Soul"はデトロイトサウンドの要素も詰まっていて、一貫してジャジーな生音とマシーンサウンドの融合がとても素晴らしい。とにかく、テクノ、ハウス界では彼を知っていた人もわずかにはいたとは思うが、是非知らなかった人は今回のアルバム是非聞いたほうがいいと思う。大推薦!(Takata)

  • 01. The Eagle
  • 02. Keep On
  • 03. Waltfunk
  • 04. The Peregrine (Second Race)
  • 05. Right Here
  • 06. Pace
  • 07. Barksdale (Movin On)
  • 08. The Hawk
  • 09. Machine Soul
  • Mudisc
  • Across The Universe

  • Artist:Senkawos
  • Cat #:MDC-006
  • Format:CD
  • Release Date:2012/6/6
  • Price:¥2,100(tax in.)


  • 中学校の同級生3人と後輩2人による池袋出身の5人組バンド「Senkawos」。彼らが6月6日にリリースしたニューアルバム「Across The Universe」を紹介します。前作「On The Ground」と同様に、「マイク立てからカヴァーアートまで」、ほぼ全ての制作行程をバンド内で完結する「バンド内制手工業方式」で制作されたという本作は、フルアコースティックでプレイされているインストゥルメンタルを基調とし、ロックやファンク、電子音楽、ワールドミュージックなどを融合させた、これぞジャパニーズフュージョンとも言えるアルバムです。しかし、彼らのスタイルはそれだけではありません!トラック02"の東京砂漠(要町で迷子Ver.)"やトラック13"の遠くにいこう"など、8分にもおよぶ「みんなのうた」ライクな童謡チューンなども収録されていてサウンドの幅が感じられます。そんな童謡チューンでは、彼らの思い出や青春などが歌われていて、ほのぼのと心に響きます。都内を中心に毎週のようにギグをやっているようなので今度見にいこうと思います。来年あたりは野外フェスなどからも出演のオファーがありそうな勢いが感じられるバンドですので是非聴いて下さい!(tamotsu)

  • 01. Intro
  • 02. The Torus
  • 03. 東京砂漠[要町で迷子Ver.]
  • 04. After a Brief Sunshower
  • 05. 眠る君、起きる僕
  • 06. わたし、レタス
  • 07. 動物たちのバトゥカーダ
  • 08. Don’t Stop the 農民
  • 09. Measuring a Wavelength
  • 10. 酔っぱらいに明日はない
  • 11. 檸檬の実
  • 12. Interplanetary Spaceflight
  • 13. 遠くへいこう
  • Beat Records / Ninja Tune
  • CONTRAST

  • Artist:DJ KENTARO
  • Cat #:BRC-338
  • Format:CD
  • Release Date:2012/6/27
  • Price:¥2,500(tax in)

  • DJ KENTAROの5年振りとなるセカンドアルバム。前作「Enter」は、さまざまなジャンルで自分の世界観を表現していたが、今回は、5年間圧縮された濃度の高いDJ KENTAROサウンドが1枚に集約されているように思う。ダブステップ、ドラムンベースをはじめとした、いろいろなベースミュージックをぶつけられた。Fire Ballが歌う「Fire Is On」は、日本語のトラックがNinja Tuneからリリースされるとう注目のトラックであり、個人的にこのアルバムの曲の中で特に好きな曲の1つだ。それも私はジャパニーズレゲエのトラックが苦手だったのにも関わらず、カッコイイと思うほど意識を変えさせられた曲。こういう曲は、なかなか出会えるものではない。しかし、サードアルバムへのハードルがかなり上がった素晴らしい1枚だと思う。(yanma)

  • 01. Torus (OTO)
  • 02. Kikkake feat. DJ KRUSH
  • 03. Higher
  • 04. North South East West feat. Matrix & Futurebound
  • 05. Step In feat. Foreign Beggars
  • 06. Big Timer feat. MC Zulu
  • 07. Fire Is On feat. Fire Ball
  • 08. Lapis Lazuli
  • 09. Crossfader feat. Kid Koala & D-Styles
  • 10. Next Page (DORA) feat. C2C
  • 11. Kikkake feat. DJ KRUSH (The Qemists Remix) *Bonus Tracks for Japan
  • Delsin
  • Traces

  • Artist:DELTA FUNKTIONEN
  • Cat #:93DSRDFTCD1
  • Format:CD
  • Release Date:2012/6/30
  • Price:¥2,310 (tax in)

  • ここ数年で、日本での知名度も高くなってきた「DELTA FUNKTIONEN」のファーストアルバムです。レーベルは、名門DELSINと、「DELTA FUNKTIONEN」の支持の高さが伺えます。エレクトロミュージックからスペーシーなエレクトロへと変化していく様は必聴です。シンセの利き具合もちょうどよく、心地よく聴ける1枚です。(asami)

  • 01. Frozen Land
  • 02. Enter
  • 03. Utopia
  • 04. Redemption
  • 05. Target
  • 06. And If You Know
  • 07. Challenger
  • 08. Onkalo
  • 09. On A Distant Journey