待ってました!日本でも絶大な人気を誇るBruno Paronsato待望のニューアルバム「LOVERS DO」。2008年に"HELLO? REPEAT"からリリースされたアルバム「WHY CAN'T WE BE LIKE US」では、各ヨーロッパメディアでも絶賛され、彼の才能が新たに開花された作品であった。 今回はさらに有機的であり、マシンサウンドと生音の融合が見事にマッチしている。また、彼の妻であり、Public LoverでもおなじみのNinca Leeceの美声も絶妙なタイミングで散りばめられ、中広域の広がりをより厚みを増している感じがする。 全8トラックがスムーズに耳に入って体全体で消化していくこのアルバムは、クラブでの鳴り、家での鳴りを両方で楽しめる作品だといえる。細かい音作りの結晶が生んだ今回のアルバムは、DJだけでなくリスナーも超必聴!(takata)
「ダンスミュージックと正面から向かい合おう」というのが、HERBEST MOONを始めようとしたときのコンセプトだったと、ILL-BOSSTINOはオフィシャルサイト上で語っている。今回、私が7月のベストアルバムとして取り上げるこの作品は、今まで発売された作品の中から厳選した楽曲に加え、当時アナログのみに収録されいた楽曲が収録された彼らのベストアルバムといった内容になっている。
私自身、12インチでリリースされた「Reachin' / Still Reachin'」は持っているが、他のトラックを聴くことは初めてだった。全体を通して非常にスピリチュアルな印象を受けた。商業性を排除し、自分自身と向き合い裸の彼らを表現されているように思う。どうしても美しく多幸感に溢れる「Reachin' / Still Reachin'」のイメージがあったので、聴く人の深層部分に囁きかけてくるようなディープなトラックの多さに、最初は戸惑いを覚えた。ただ、こういった胸が苦しくなるようなトラックも含められているからこそ、より彼らの世界観に陶酔、魅せられたのだと思う。「Entrance」から始まり「Still Reachin'」で終わるひとつのストーリーは、苦しくも美しいすばらしい1枚だと思う。(yanma)