そもそもOooozeはベニューを固定せず、そしてクラブに固執しない形でさまざまなロケーションで開催してきたので、WOMBで開催を知らされた時、筆者は違和感を感じていた。だがパーティーがスタートすると、そんな違和感も一掃された。なぜなら彼らは"WOMB"を完全にOooozeカラーに染めていたからだ。
メインフロアーのオープニングDJはXiki Lozano。前半からやや硬質なビートで攻め、早い時間からクラウドをロックさせていた。そして2番手のRAHAにバトンタッチ。硬質な部分を引き継ぎながらもグルーブをキープするような形で縦から横のグルーブ、さらにまた縦に持っていくという圧巻のプレイを披露。「これが俺のパーティーだ」という説得力のあるDJだった。そして最後を飾るのは今回のメインゲストであるMarc Antona。彼のセットはableton Liveを軸に2台のi PadとMIDIコントローラーでLIVE+DJというスタイルだった。PCでのセットの場合、レコードやCDでのプレイと違ってなにか+αを求めてしまう筆者だが、そんな期待と不安が交差する中、彼は見事なプレイを披露した。今やヨーロッパ中からのオファーも絶えない彼の才能がここにあるんだと理解ができた。
10年パーティーをやり続けてきたOooozeは今まで以上に音楽していた。
Text by : clubberia





























































