Text : yanma (clubberia)

次に登場したのが、Kuniyuki。個人的に早くもこの日のベストアクトなのかもしれないと思いました。どうしたら、この太く柔らかいキックの音が出せるのだろう?キックだけで心地いい音楽。そこに彼自身が演奏するキーボード、笛の音色がのっかっていくわけです。彼のライブをゆっくり見たのは初めてでしたが、東京・晴海に何か生命エネルギーを与えるかのような温かく神秘的なパフォーマンスでした。
今回のRDCがよかったところは、ワンステージだけだったということ。ステージの音は、どこにいても聞こえる。野外フェスの多くが、ステージが多く組まれ来場者が自分の見たいアーティストに合わせて動くのが普通ですが、RDCは、常に誰もがフェスに参加している。もちろん、ハウス、テクノ、ディスコのフェスなので、10分、20分で良さが分かるものでもないのでしょうが、音楽を聞き続けられる環境が作られていることがいちファンとして嬉しかったです。


そして夕方、Kevin Yostに繋がっていくのですが、私個人もお酒も入り非常に楽しくなってきてしました。普段、こういうことは珍しく、こうしてレポート用の記事を書きに来ている時は、仕事という建前上お酒もほとんど飲んでなければ、一歩引いて見ています。なので普段、私自信あまりイベントに参加していません。ただこの日は、いいパフォーマンスと絶好のロケーション、そして3年ぶりの開催ということもあり、フェスに1人のお客として参加せずにはいられませんでした。後ろで腕を組んで見ているのでは、もったいない。そう思うようになっていました。
最後は、DJにものすごい定評があるDixon。私は、以前AIRで行われたDixonを聞いた時に惚れ惚れしたことがあったので、非常に楽しみでした。この日も、その時と同じように派手さはないのですが、音に集中されられるシンプルでミニマルなハウス~テクノで、ずぶずぶと嵌っていってしまいます。夜景の望みながら、Dixonのプレイを聞きながら、このままここでオールナイトでやってくれないかな、音を止めないでほしいなと思いました。最後には、女性ボーカルの揺らめくトラックの中、RDCの1部は、静かに幕を下ろしていきました。































































