DATE:2019.10.26 Sat
VENUE:Circus Tokyo
LINE UP:
【Main Floor】
Lenzman (Metalheadz / The North Quarter) Dan Stezo(The North Quarter)
VELOCITY
coffa
rhythm
YMASA
【ROOM 2】
Dan Stezo -Exclusive DJ Set-
DJ SHIKISAI(Lotta Love)
Kyohei Saito
Kenjamode(Mo’House)
Yoshitaka Kondo
文:YMASA
写真:Tatsuki Nakata
この日の前日10/25(金)、GRACE主宰のYMASAと共にLENZMAN & DAN STEZOは、大阪から待望のJAPAN TOURをスタートさせた。写真:Tatsuki Nakata
会場の前には23:00のオープンを待つオーディエンスが列をなす程であった。
ROOM2のオープニングには、当日LENZMANのMCを担当するDAN STEZOがExclusive DJ Setで登場。
異国情緒漂うHOUSEやDISCOを中心に、わずか1時間でROOM2をポジティブなヴァイブで満たし、多くのファンがMCだけでなくDJとしても素晴らしいパーフォーマンスを行う彼の才能に酔心した。
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また、会場限定でJAPAN Exclusive Tシャツが販売されており、LENZMAMもオープンから会場に駆けつけ、 自ら購入者にアイテムを手渡しするという嬉しいサプライズもあり早期完売となった。
一方メインフロアでは、GRACEを立ち上げ当初からサポートするcoffaが絶妙なテンションでウォームアップ、続く若手筆頭株のrhythmがギアを1段上げフロアメイクした。
LENZMAN & DAN STEZOの前座は、大阪同様YMASAが担当。多彩な選曲と緩急を付けたプレイでフロアを沸点ギリギリまでナビゲート。
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そして満員となったフロアで、LENZMAN & DAN STEZOのプレイがスタート。
LENZMAN主宰のレーベルThe North Quarterの楽曲を要所に散りばめた、彼らしいSoulful & Smoothな DJ。ダブプレートでフロアの探究心を刺激したかと思えば、クラシックなトラックでオーディエンスを確実にハンズアップ。 心地良い低音のグルーヴは途切れることはなく、時に美しい旋律とボーカルが気分を高揚させる。 彼はトラックメイクだけでなくDJスキルも秀でており、世界中からブッキングが絶えない理由を再認識した。
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中盤で、自身も非常に思い入れが強いと語る日本ドラムンベース界の至宝MAKOTO - Golden Girl(LENZMAN Remix)がプレイされた時の熱狂と一体感は忘れることが出来ないクラウドは多いだろう。彼の日本への大きな愛を感じた瞬間だった。
セットの最後に、彼の代表的な楽曲Children Of Zeus - Still Standing feat. DRS(Lenzman Remix)をプレイ。
歓喜に包まれ、ファン達のコーラスと大きな拍手と共に2時間セットの感動的なフィナーレを迎えた。
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記述する事を忘れてはいけないのはMC、DAN STEZOの存在。彼の流れるようなフロウとどこか叙情的な雰囲気を感じさせるその声は、LENZMANのDJにベストマッチ。
1+1を100にしてしまうかのようなこれ以上ない相性だった。
マイクは彼専用のPioneer DJM-900nexusに繋がれ、時折テンポを手動でミキサーにインプットさせ、自らのタイミングで自身の声にエコーやリバーヴといったエフェクトを効かせるパフォーマンスも印象的であり、セットを深みあるものにしていた。
前に出過ぎず、そして後ろに下がり過ぎずの絶妙なMCワークは、ドラムンベースにおけるMCの立ち位置とは何か教えてくれるようなパフォーマンスと言えよう。
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ラストを飾るVelocityは、LENZMAN & DAN STEZOのセットに引けを取らない貫禄あるプレイでフロアの波を引かせる事なくオーディエンスの体を揺らし続け、素晴らしいパーティの締め括りを担った。
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LENZMAN & DAN STEZOの行った2時間のプレイは、ドラムンベースではロングセットに値するが、「2時間では足りなかった。」という声が数多く上がった。
これは彼らが表現するSoulful & Smoothなドラムンベースだからこその賜物であり、いかに日本のファンから愛されているということの証明でもある。
オープンからラストまでフロアには沢山の人が思い思いに喜びや楽しみを表現し、上質なドラムンベースに没頭する素晴らしい一夜となった。
GRACEは今後様々な海外アーティストを招聘し、パーティを続けていく。情報のアップデートに目が離せない。
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