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Binh

Concrete Music / CdV

デュッセルドルフ出身、2007年からベルリン在住。 事実上エレクトロニックミュージックの首都であるベルリンのシーンにおいて、今やBinhの名は「モダンでアンダーグラウンドなベルリンサウンド」と同意語として扱われるようになっている。ベルリンに本拠を移したのち、それほど長い時間をかけることなく、並み居る競合する強豪の間隙を縫って頭角をあらわしてきた。リリースもないデュッセルドルフ出身の若者が現在の評判を得ている理由は彼のミックスを聴くことで容易に理解できる。広範に及ぶひときわ特殊で洗練されたテイストを感じさせるテクノとハウスを選曲し、それらを予測不能にちりばめ、巧妙に、かつ楽しく(←これ重要)ミックスしていく。時間感覚を失わせるそのDJスキルは「Mr.アフターアワーズ」の異名をとるに値するし、Sammy Dee、Marc Schnider、Margaret Dygas、Sonja Mooneer、Jan Krueger、Vera、Eli Verveine等を擁するブッキングエージェンシー「Solid-AM」に所属していることも頷ける。今ではベルリンクラブシーンのアイコンの一つになったClub der Visionaere(CdV)のレギュラーパーティNoonでのレジデントを務める傍ら、ベルリンのPanorama Bar、パリのRexやConcrete、Next Wave等のIbizaでの数々のパーティ、アムステルダムのADEフェスティバルやモスクワのTechno Gipsyをはじめとするヨーロッパ各地でのギグを重ねている。 今年に入り、Concrete Musicのバイナル3枚シリーズのコンピレーションに自身初リリースとなる楽曲を提供した。Cabanne、Priku、Abdulla Rashim等の楽曲とともに収録されたBinhの「H.ufer」は全11楽曲のうちのハイライト、「シャープでソリッド、疑う余地なく完全主義の産物である」と評されている。