特に最近、海外の方はほとんどこのヘッドフォン使ってますね。SkrillexとかAviciiとかHardwellとかEDM系の方が多いですね。 - 哲史 -


- Beatsを使われたのは今回が初めてですか?

RYUKYUDISKO:初めてです。

- では、初めてBeatsの製品を手にしてみた時の印象はいかがでしたか?

YAPAN(陽介):1番最初このヘッドフォンが届いた時、商品を見て「すごくオシャレだな」と思ったのが第一印象です。その翌週大阪に行ったたんですが、Beats製品をたくさん取り扱っている専門店も多く、いろいろな場所で展開されているんだなと思いました。


哲史:この「b」っていうロゴが特徴的だと思っていました。あと仕事柄、海外のアーティストはどんな機材を使ってるんだろう、と気になって見たりするんですけど、特に最近、海外の方はほとんどこのヘッドフォン使ってますね。SkrillexとかAviciiとかHardwellとかEDM系の方が多いですね。すごいなと思っていたところにこのレビューのお話を頂いたのでおっ、と思いました。

- 実際に使ってみていかがでしたか?

YAPAN:僕はMixrを使用したのですが、まず家でコンピューターに繋いで聴いたんですけど、出力がものすごくあるのにびっくりしました。別にブーストとかヘッドフォン用のアンプをかませてるわけじゃないのに、かなりの出力があるので大きい音が好きな人にはいいと思いますし、この製品の強みだと思いました。
あと便利だなと思ったのは、ジャックをどっちに刺してもいいっていうところですね。今あるヘッドフォンはほどんどが左側なんですよね。でも僕は右耳でモニタリングすることが多いんですよ。だから右側にジャックが刺せるっていうのは、使い手の自由を奪わなくていいと思います。

出力が強くて聴いていてテンションが上がるような音であるというのは製品として大きな強みだと思います。- YAPAN -


- YAPANさんはDJ用のヘッドフォンに何を求めますか?

YAPAN:制作側のモニタリングとは違って音がよく把握できるというところですね。例えばリズムがはっきり聴こえた方が次の曲に持っていきやすいし、頭出しした時とかCDJでコントロールしていて、曲の途中から聴いた時に1秒聴いただけで展開がすぐにわかるという性能を求めています。

- 哲史さんにはProを試して頂いたのですがいかがでしたか?

哲史:こちらも出力が大きいです。すでにコンプがかかっている状態と思うほどで、低音もよく出るし、音の輪郭もよく再現されていてびっくりしました。会場によってはヘッドフォンの音を最大にしても小さい時があるので、音が大きいのはすごく便利だと思います。どんなに大きい会場でも音がしっかり聴こえるのは、すごく気持ちいいです。これが届いた時はこれでずっと作業してました。これで作業するとテンション上がりますよ。
使ってみて思ったのはダンスミュージックにもよく合うということです。音がおもしろいからテンションが上がってすごくいい。音が良いと作る内容も良くなっていくと思うので。

- Beatsで聴くと良さそうなジャンルはありますか?

哲史:やっぱり4つ打ちのダンスミュージックじゃないですかね?いわゆる最近のEDMとかエレクトロハウスとかかな。

- YAPANさんはいかがでしょうか?

YAPAN:プリプロ作業でテンション上がるなって思いました。プリプロではどんどんテンションを上げて創造力を発揮してモチベーションに繋げていく作業なので、その中で出力が強くて聴いていてテンションが上がるような音であるというのは製品として大きな強みだと思います。
ある程度トータルで音が上げられている状態なので、細かい作業というよりはテンションを上げてノっていって作業する感じなので、こういったヘッドフォンが作業に向いているのかなと思いました。

哲史:このヘッドフォンを使った後に他のヘッドフォンを使ったら物足りなかったです(笑)。低音とか音圧が。

最近のRYUKYUの音には合うと思います。音響重視というよりは現場感を重視する方向にシフトしていってるので。- YAPAN -


- YAPANさんはこのヘッドフォンで聴くならどんなジャンルが合うと思いますか?

YAPAN:ダンスミュージック全般、4つ打ちは合うと思いますね。ミックスをしていく時のモニタリングのしやすさっていうのが重要だと思うので。

- RYUKYUDISKOさんの音との相性はいかがでしたか?

YAPAN:最近のRYUKYUの音には合うと思います。音響重視というよりは現場感を重視する方向にシフトしていってるので。あとはフロアで鳴っている音も、聴いている人が楽しく元気になっていくような音が最近は主流だと思うんですけど、フロアで鳴っている音とモニタリングしている音が近いということで一体感が強くなっていいと思います。
 実際にDJで使ってみた時に他のヘッドフォンよりもフロアとモニタリングでギャップがない分フラットに持って行けたんじゃないかなと思います。ブースのモニタリングはどうしてもヘッドフォンが外音に負けちゃうので、そういう意味で安定した出力があるっていうのは大きいと思います。ヘッドフォン用のアンプを通していないのにこの出力っていうのは本当にびっくりしました。電源もないのに。

- 話が少し戻ってしまうのですが、1番最初にこのヘッドフォンが届いた時にオシャレだなという印象を持ったと仰っていましたが具体的にどんなところがオシャレだと思いましたか?

YAPAN:本体の見た目がオシャレっていうのもあるんですけど、パッケージを初めて見た時に、マニュアル1つとっても綺麗にまとまっていたり、シールドも別個で収納されていたりしていた部分です。製品に興味を持って買った人が家に帰って箱を開けた時に、そうやってきちんと整理されていたら嬉しいですよね。例えばマニュアルの置き方1つをとっても、マニュアルを読みたくなるような、封を開けていく感覚があってそれも楽しめる。トータルでもエンターテイメント性があるし、細部1つ1つにセンスの良さがありますよね。

- 今までは、制作もされてDJもされているという視点からお話頂きましたが、街中で普通に音楽を聴く人にオススメするヘッドフォンとなると、どういった点があげられますか?

哲史:街だったら見た目が重要なんじゃないですかね。

YAPAN:特に女性はオシャレさが重要ですよね。

哲史:鞄にかけたりもするので頑丈さも大事だと思います。ヘッドフォン選びに頑丈さっていうのはかなり重要なんで、このヘッドフォンみたいに金属で頑丈なのが良いと思います。

YAPAN:あと街中でいうのであればコード上で音量調整や早送り/巻き戻しができるのは必須ですよね。

哲史:BeatsはDJユースとしてはもちろんですけど、いろいろなユーザーに対応しているのが良いですよね。

RYUKYUDISKO

沖縄県出身。YAPANとTetsushi Hiroyama二人からなる双子テクノバンド。昨年は、デビュー10周年を迎え、新たな活動の拠点として自らのレーベル、マネジメントオフィスとして「@DISKO(あっとでぃすこ)」を設立。さらに10周年を記念しアルバム『TEN TO TEN』をリリースした他、3枚のアルバムをリリースしている。