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クラブ大国ドイツの危機!?ドイツでGEMAによるデジタルDJライセンス制度が4月1日より実施

 ドイツの著作権協会GEMAが「デジタルDJライセンス制度」を発表したが、その内容が酷すぎると話題になっている。

 この制度は、iTunesやBeatportなどで合法的に買った曲をCDR、USB、HDなどの媒体にコピーし、それををプレイした場合、(プロモーションでもらった曲も含め)1曲につきGEMAにライセンス料0.13ユーロ(約16円)を払わなければならなくなるというもの。さらに、そのコピーした曲をプレイしなくても、プレイするかもしれないからドイツのクラブに持って行くだけでも対象となるようだ。パッケージの料金体系もあり500曲のライセンスを50ユーロで買うこともでき、1000曲以上もっていたり、もしくはHDDがクラッシュした時などは125ユーロのライセンス料を支払うことになる。さらに、全てのDJは、GEMAなどの著作権協会との契約が必要となり、契約がなされていない場合には処罰の対象となるようだ。

 これによりデジタルデバイスを使うアーティストの激減が懸念されるほか、デジタルコピーをした楽曲が対象となるので、レコードでのプレイは対象からは外れると思うが、データだからこそ可能だったプレイへの制約、またレーベルの減少、ひいてはアーティストの発表の場が奪われ、テクノロジー、カルチャー、人材などの発展へ大きくブレーキがかかることが想像できるだろう。

 この制度が、クラブ大国ドイツを大きく揺るがすことは、間違いない。なお、GEMAには、誰のどの曲を実際にプレイしたかは伝えることができないため、実際にサポートしているアーティストにそのライセンス料が払われない可能性がある。この恐ろしい制度が、エプリルフールの冗談ではなく4月1日に施行される予定とのこと。この制度が他のコピーされ、他の国で使用されないであってほしい。



■DE:BUG
http://de-bug.de/musik/10423.html

■GEMA
https://www.gema.de/startseite.html
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