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GWに行くべきパーティー/フェスティバル #01

 目前に迫ったゴールデンウィーク。クラベリアでは4月28日(木)から5月8日(日)に開催されるパーティーとフェスティバルのなかから、“これは行くべき”というものをピックアップし、数回にわけてご紹介。1回目に取り上げるのは「RAINBOW DISCO CLUB 2016」と「Gilles Peterson presents WORLDWIDE SESSION 2016」のふたつ。
 
RAINBOW DISCO CLUB 2016
今年もマジカルな化学反応は起きるか!?
ハスウ/テクノファンの新たな桃源郷


 2015年から東伊豆の自然のなかへ会場を移した「RAINBOW DISCO CLUB」。それ以前は、東京の晴海埠頭客船ターミナルで開催されていた。晴海埠頭客船ターミナルは東京湾に隣接した施設のためロケーションも素晴らしかったが、2015年の東伊豆での開催を体験した人であれば、会場を移して正解だった思っている人は少なくないはずだ。オーガナイザーのツチヤマサヒロも昨年を振り返ってこう語っている。
「来場者の方からの反響は素晴らしく、来てくれた方々で晴海から伊豆に移ったことをマイナスと捉えた方はいないように感じました。何人かには“今まで行ったフェスティバルのなかで一番楽しかった”とまで言って頂けました」

 最終日に雨が降ったが、3日間とも天候に恵まれたといえる。そして心地よい空気、広々とした会場でゆっくりとハウス、テクノ、ディスコが楽しめた。環境と音楽の良さは昨年で立証済。あとは天気になれば間違いなく今年もマジカルな科学反応は起こるだろう。映像は去年開催のもの。



今年は日英米から“THE DJ”が集結
 それでは音楽的見どころを紹介。今年の「RAINBOW DISCO CLUB」を盛り上げたのが第一弾ラインナップで発表されたAndrew Weatherallの出演だった。UK DJカルチャーのカリスマで、ロックもかければテクノもディスコもハウスも、かっこいいものであれば何でもかける人物だ。
 もうひとつビッグニュースだったのがGilles Peterson出演のアナウンス。Gilles PetersonもUK出身で、もっとも影響力のあるDJのひとり。昨年の来日時には、LiquidroomとUNITでDJ出演しているが、ジャズ、ラテン、ベースミュージック、ハウス、テクノと縦横無尽にミックスしていた。
 そして現在の日本DJカルチャーのアンダーグラウンドシーンを象徴するDJ NOBUも昨年に続き出演。今年はアメリカのハウスミュージックの重要人物The Black Madonnaとのこの日限りのB2Bセットで登場する。The Black Madonnaは、Frankie KnucklesやDerrick Carterがレジデントを務めたシカゴのクラブSmart Barでレジデントを務める実力者。

 DJはライブと違い、その場の雰囲気に合わせたコントロールができる。彼らのDJとしてのキャリアは百戦錬磨といっていい。そんな“THE DJ”ともいえる彼らに身を委ねれば、いつの間にか横にいる知らない人と楽しく踊っていることだろう。


ツチヤマサヒロが“最高にイケてるやつら”と説明する、Highchees制作によるティザームービ


開催概要
開催日:4月29日(金・祝)~5月1日(日)
会場:東伊豆クロスカントリーコース(静岡県)

■4月29日の詳細
http://www.clubberia.com/ja/events/248742-RAINBOW-DISCO-CLUB-2016/


■4月30日の詳細
http://www.clubberia.com/ja/events/248743-RAINBOW-DISCO-CLUB-2016/

■5月1日の詳細
http://www.clubberia.com/ja/events/248744-RAINBOW-DISCO-CLUB-2016/
 
Gilles Peterson presents
WORLDWIDE SESSION 2016

英日トップDJの審美眼にかなったジャズアーティストが集結。
大人のためのフェスティバル


 Gilles Petersonと松浦俊夫。イギリスと日本が世界に誇るアシッドジャズ/クラブジャズシーンの世界的キーパーソンの両者。その彼らが“今、推奨したいアーティスト”で構成されたのが本フェスティバル。ライブ中心のため15時から20時30分と昼帯の開催。ラインナップは、The Sun Ra Arkestra featuring Marshall Allen、The Miguel Atwood-Ferguson Ensemble、SOIL&“PIMP”SESSIONS、日野皓正がライブで出演。DJはGilles Petersonと松浦俊夫が務める。

BrainfeederやBlue Noteからもリリース予定。
The Miguel Atwood-Fergusonが初来日

 このフェスティバルが注目される理由のひとつに、The Miguel Atwood-Fergusonの出演がある。マルチ楽器奏者であり、作曲家、編曲家、プロデューサー……。つまり音楽に関してなんでもできてしまう天才。その才能に、Ray Charles、Dr. Dre、Kendrick Lamar、Flying Lotusなどが惚れ込み、自身の作品に参加させている。そんな彼が今回待望の来日を果たす。この動画は、メンバーは違うがEnsemble名義のもの。Flying Lotus、Thundercat、Kamasi Washington、Chris Daveなどが参加しており、その豪華ミュージシャンをまとめている彼の姿をみれば、いかに彼が才能にあふれ、リスペクトされているかわかるはず。


受け継がれるSun Raの思想とコズミックジャズサウンド
 2014年に生誕100周年を迎えた偉大なるアーティストSun Ra。彼は1993年に他界しているが、その思想とサウンドを引き継いだのがThe Sun Ra ArkestraとMarshall Allen。ジャズなのかファンクなのか現代音楽なのか……摩訶不思議な音楽は、Studio Coastのサウンドシステムで体験したい。また、松浦俊夫はフェスティバルのオフィシャルサイト上に掲載されているインタビューで、このバンドについて「Flying Lotusを“ヤバい”と形容する若い世代には、その源流をたどるきっかっけになってほしいと思います」と語っている。

 The Sun Ra Arkestra featuring Marshall AllenもThe Miguel Atwood-Ferguson Ensembleも来日公演はこの日のみなので、貴重なフェスティバルだ。


開催概要
開催日:5月4日(水・祝)
会場:Studio Coast(東京都)

■Gilles Peterson presents WORLDWIDE SESSION 2016 詳細
http://www.clubberia.com/ja/events/248994-Gilles-Peterson-presents-WORLDWIDE-SESSION-2016/