Text & Photo : Official
LIVEアクトは、海外から参戦のハードコアパンクの歴史上において、重要な存在でもある、PENNY RIMBAUD co-founder of CRASS(from UK)がLIVEとトークを行い会場を沸かせた。BOREDOMS presents 7×13 BOA DRUMは91人のドラマ―が一斉にドラムを演奏し、前人未到のパフォーマンスで場内を圧巻させる。その音はまるで、水の波紋のようだった。ドラマ―の中には有名ミューシャンや俳優も加わっており、場内では驚きの声も上がった。
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また、今話題の「大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド」もこのユニットでは最大数でのライブを行い、あまちゃんのテーマソングではさらに盛り上がりをみせた。このイベントについて大友良英は、「今でも、震災直後に宇川さんと会った日のことは忘れられません。被災地から発信していく自分たちのメディアを作らなければ。こうして宇川さんや福島のみんなの手でDOMMUNE FUKUSHIMA!が震災直後に誕生しました。でも、これは震災前から宇川さんも僕らも様々な活動をしてきたからできる事。一貫してるからこそ信頼できる・・・そう思ってます。ボクにとって、その意味で、FREE DOMMUNEに参加するということも、プロジェクトFUKUSHIMA!やDOMMUNE FUKUSHIMA!を始めたこともあまちゃんの音楽をつくるということも、全部同じなんです。」とコメントを寄せた。
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また、ライブだけではなく瀬戸内寂聴氏も法話で参戦。91歳とは思えぬ、凛とした姿で登場。ジョークも交えた軽やかなトークで会場を一気に引きこんだ。場内は瞬く間にいっぱいとなり、お客が会場外にもあふれた。場内ではUstにアクセスし、法話を視聴するお客もいるなど、新時代のイベントに未来を感じた。
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また、2本のギターを駆使する驚速ロボットギタリスト、22個のドラムを奏でる未来型ロボットドラマー、未来の生物を夢想するロボットキーボーディストからなる「Z-MACHINES」はギターの早引きなどの技術の高さはもちろんのこと、会話のキュートさに、観客を楽しませた。さらに、世界各地で非常に評価の高い「灰野敬二」は、多彩なマルチプレイヤーで、民族楽器を含めた100種類にも及ぶ多種多様な楽器を演奏する。灰野敬二は、この日も、数種類の電子楽器を操り独創的で魅了的なLIVEを行った。
ライブ会場となりに位置するメインDJルームに足を踏み入れた瞬間、ひときわ観客の目を引いたのが、国内外の豪華DJが出演したAMAZING DOME。LEXUS New ISから打ち出されるレーザー、今話題の3D PROJECTION MAPPINGは「Rizomatiks」が仕掛けた演出だ。運転席で来場者が操った映像が巨大立体スクリーンに投影されるという、観客が舞台演出に加われる目新しく芸術性の高い演出に観客も大興奮だった。
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そしてそのステージで最後を飾ったのは「冨田勲 feat. STEVE HILLAGE(from UK)」だ。74年にはビルボード誌の第1位を獲得し、その後、多数のNHK大河ドラマや山田洋次監督作品で音楽を担当している。今回は、元GONG(現SYSTEM7)のスティーヴ・ヒレッジが参加し、「ドーンコーラス / Dawn Chorus」をパフォーマンス。世界的にも大きなトピックになった。ドーンコーラスとは、電磁波が太陽の黒点の影響を受け引き起こされる自然現象で、その電磁波をコイルアンテナで採集し、フレミングの法則でコイルの中に電流が生じ、ハープやギターの弦を弾くような現象が起きる。つまりは太陽と冨田先生の共演のライブだった。
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他にもEXHIBITIONとして、「手塚治虫」のベレー帽や机を展示し、そこに手塚治虫の気配を感じることができるような、演出となっていた。
最後に、その全ての根本理念として、主催の宇川直宏は「このフェスを体験することで、被災地のことを考えてもらいたい。彼ら震災孤児の子供たちや、動物達の発育と共に、0の起点に立ち返った我々FREEDOMMUNEも、賛同してくれた方々と支援活動として成長できたならば、より未来が開けるはずだと信じています。想像力は創造力に成りうる。復興はまったく終わっていないということを年に一度でも再認識させられるような現場を作る。それがもっとも重要なことだと考えています。」と語った。
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