世界3大ジャズフェスティバルのひとつとして知られるスイス・モントルー発祥のビッグフェスティバル「Montreux Jazz Festival」。その日本版「Montreux Jazz Festival Japan 2016」が、10月7日(金)、8日(土)、9日(日)の3日間にわたり恵比寿ザ・ガーデンホールで開催された。
初日の7日(金)は、エレクトリックバンドMETAFIVEをはじめ、Henrik Schwarz、Kuniyuki Takahashi、板橋文夫らによるセッション、そしてデトロイトテクノの重鎮Derrick Mayと、ルクセンブルク出身のピアニストFrancesco Tristanoとのセッションライブなど、エレクトリックミュージックとジャズのコラボレーションが印象的な1日。
8日(土)は、Pete Josef、Melanie De Biasio、Gilles Petersonと続き、本フェスティバルの目玉アクトともいうべき、世界的実力派プレイヤーで構成されたスペシャルバンドGilles Peterson presents Sonzeira Live Bandが登場。世界初披露となったエクスクルーシブライブは、フロアに大きな喜びと感動を与えていた。
そして最終日の9日(日)は、Serge Gainsbourgの息子Lulu GainsbourgとPhilippe Starckの娘Ara Starckによるステージからはじまり、八代亜紀とクリヤ・マコト・クインテットによるライブ。そして、現代サンバを代表する女性シンガーTeresa Cristinaや、『グラミー賞』最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞の受賞歴をもつブラジル音楽界のレジェンドCaetano Velosoが登場。昨年の開催とは打って変わり、ブラジル音楽のすばらしさが際立った3日間となった。
Photo by Kenta Suzuki/Taiki Murayama