今回から新たに行うこととなった「Best Artist」。年末年始にかけて行った読者投票とアーティストページのPV数を元に、2012年もっとも印象に残ったアーティストを上位30人発表する。2012年もっとも印象に残ったというのが キーワードになってくるので、あくまでも活動が目立ったアーティストが主だってランクインしているが、clubberiaでは初の試みとなったアーティストランキングはいったいどのような結果になったのかご覧頂きたい。

Gonno

WC / Merkur / International Feel

次世代ハウス/テクノDJの旗手として各地で活躍し、またこれまでに数々の作品を国内外より発表。2012年は、11月16日から12月8日まで約1ヶ月にわたってドイツのほかオランダなどのパーティーに出演したヨーロッパツアーを敢行した。

Agoria

InFine

フランスはリヨン出身のDJ/プロデューサー Agoria。母国ではLaurent Garnierと並ぶ程の人気者で、レーベル"InFine"を運営するフレンチ・テクノシーンの最重要人物。2012年、clubberia Podcast Awardsで1位を記録。

Ree.K

HYPNODISK/SPACE GATHERINGS

テクノ/トランスを中心にエレクトリックダンスミュージックの探求し、コアな部分を攻め続け、さまざまな音楽を飲み込み放出される音楽は、シーンに絶大なる影響力をもたらし続けている。2012年でDJ活動20周年を迎えた。

Fumiya Tanaka

TOREMA RECORDS / o.p disc

2011年より活動の拠点をドイツ・ベルリンに移し、その意欲的な活動のフィールドは、日本からいよいよヨーロッパへ。2012年12月頭には、SundanceよりRadiqとの共作EP『D6』がリリースされた。

Shinichi Osawa


ダンスミュージック界の絶対的象徴Shinichi Osawa。彼のレギュラーパーティーである「THE YES @ WOMB」や「RAD @ AIR」を始め、「BIG BEACH FESTIVAL」「WOMB ADVENTURE」などビッグフェスにも2012年も名を連ねた。

Daishi Dance


ハウスミュージックシーンの第一線で活動するDJ/プロデューサーのDAISHI DANCE。2012年は、3年振りとなる4枚目のオリジナルアルバム『WONDER Tourism』を11月14日にリリースし、年末には、ageHaでリリースパーティーも開催された。

Skrillex

Mau5trap

Deadmau5のレーベルからリリースし話題をよび、2012年度のグラミー賞で3部門を受賞するなど、今やEDMシーンを牽引する若きスターとなったSkrillex。今年は、初来日公演が東京と大阪で実現した。

DJ Sodeyama

ARPA Records

2011年よりレーベル"ARPA records"を立ち上げ、ワールドワイドリリース(アナログ&デジタル)及び、レーベル主催のパーティーが始動させてきたDJ Sodeyama。2012年はThe People In Fog名義でアルバムも発表した。

Masanori Morita

STUDIO APARTMENT

DJ/プロデューサーとして国内を代表するハウスクリエーター。2012年も恒例の「WORLD MUSeUM12 @ ageHa」を成功させた。またStudio Apartmentとしては、アルバム『みんなのうた』をリリースした。

Kenji Takimi

Crue-L / Being Borings

Crue-L Recordsを主宰するKenji Takimi。2012年は、ヨーロッパツアーを敢行したり、Being Borings名義でデビューアルバム『Esprit』をリリース、さらには神田朋樹のアルバムをCrue-L Recordsからリリースするなど活発な活動をみせた。

Ken Ishii


「WIRE12」や「CLASH」など人気フェス/パーティーで圧倒的存在感を示したKen Ishii。「SonarSound Tokyo」では、Naruyoshi Kikuchi、Ryota Nozaki、Masaki Sakamotoと共にエレクトロニックミュージックの進化形を見せてくれた。

John Digweed


世界で最も有名なDJの1人で、プログレッシブハウスの黄金時代を築き上げたカリスマとしてシーンに君臨しているJohn Digweed。2012年は「BIG BEACH FESTIVAL'12」にて、日本における大規模野外フェスティバルに意外にも初出演を果たした。

DJ Emma

NITELIST MUSIC

80年代から日本のハウスシーンを牽引し続けるDJ Emma。2012年は、"代官山AIR"がプロデュースするミックスCDシリーズ「Heartbeat」からのミックスCDをリリースしたり、震災の復興支援のため仙台"ADD"で伝説のパーティー「EMMA HOUSE 興」を始動もさせた。

Andrew Weatherall

Rotters Golf Club

テクノ番長の異名をとるUK音楽シーンの最重要DJ/プロデューサーAndrew Weatherall。2012年は、代官山"UNIT"の「8th Anniversary Party」や、「electraglide 2012」への出演と引っ張りだこの1年だった。

Steve Aoki

Dim Mak

2012年度のグラミー賞にノミネートされるなど、世界中で大人気のSteve Aoki。アルバム『Wonderland』のセールスも好調で、未だに売れ続けているようだ。また、「ageHa 10th Anniversary Party」にゲストとして登場し、尋常じゃないまでに盛り上げた。

Dexpistols

ROC TRAX

もはや日本のパーティーシーンに欠かせなくなったDJ MaarとDJ DarumaによるDJユニットDexpistols。ユニットとしての活動は、例年通り多くのパーティーで目撃したが、2012年は、お互いソロとしての活動も活発だった。

Idjut Boys

Dan Tyler & Conrad McDonnell

いわずと知れたディスコダブのオリジネーター。2012年も夏と冬に来日ツアーを敢行した。彼らのツアー情報をニュースに掲載すると大きな反響があるのは人気者の証拠だろう。そして昨年は、「Fuji Rokc Festival'12」への出演も果たした。

DJ Kyoko

ponycanyon

話題性、実力ともに若手No.1のDJへとステップアップしたDJ Kyoko。2012年も毎週末、全国各地のパーティーへ出演しラブコールに応えてきた。また昨年は、メジャーレーベルから自身初となるオフィシャルミックスCDをリリースしたのも記憶に新しい。

中田ヤスタカ


日本のポップスシーンとクラブシーンを繋げるトッププロデューサー中田ヤスタカ。プロデューサーワークは、もちろん、2012年も「ASOBINITE」をはじめ、さまざまなパーティーで彼のクレジットを目撃した。

David Guetta


名実共に世界でNo.1、今もっともも勢いのあるスーパースター David Guetta。近年は、劇的なスピードで流行しているジャンルEDM系のアーティストとして、2012年は「SPRINGROOVES」へも出演し話題を呼んだ。

Sven Vath

Cocoon

世界的に活躍を続けるジャーマンテクノ界の帝王であり、世界有数のエレクトロニックミュージック・レーベルのひとつCOCOONのクリエイティブを司る立場としても、多大な功績を収めているSven Vath。2012年は、「BIG BEACH FESTIVAL'12」のメインステージでは、持ち時間常に攻めつづけて休みを与えないサディスティックなDJが記憶に新しい。

Derrick May

TRANSMAT

世界で最も多忙なDJの1人として活躍し、数々の伝説を残し続けているDerrick May。昨年も、数々のフェスやパーティーでみせてくれたDJプレイは、もはや唯一無比のものであり、時代に流されることなく普遍的輝きを放ち、テクノファンのみならず全てのダンスミュージックファンから絶大なる支持を得ている。

Theo Parrish

Sound Signature

漆黒グルーヴの帝王として君臨し続けるTheo Parrish。これまでに朋友3Chairsの面々やMoodymannとともに、デトロイトハウスというフォーマット上でブラックミュージックの伝統を継承し、新たな破壊と創造とともに常にその存在感をアップデートし続ける異才が放つ音像に、2012年も日本中が打ちのめされたのは言うまでもないだろう。

Los Hermanos



人々の心の琴線に触れるメロディー、無限に広がる宇宙的空間イメージ、疾走感溢れるグルーヴを持ったサウンド、ソウル、ファンク、ジャズとエレクトロニックサウンドの超有機的なブレンドに成功した世界で唯一のクラブミュージックを奏でるGerald Mitchellによるプロジェクト。「METAMORPHOSE SPRING」では感動のステージを披露してくれた。

Ricard Villalobos

PERLON

もはや比較する対象がいない、と言えるほど圧倒的なクリエイティビティーとDJセンスでミニマル/エレクトロニックミュージックの頂点に君臨する男Ricard Villalobos。2012年は、「CHAOS @ eleven」「TAICOCLUB」「COCOON HEROS TOKYO @ ageHa」と各公演で伝説を残してくれた。そして実に8年ぶりとなるオリジナルアルバム『Dependent And Happy』もリリースしている。

DJ Nobu

FUTURE TERROR / BITTA

千葉FUTURE TERROR主宰/DJ。今や、もっともフロアから愛されるDJとなったDJ Nobu。そのDJに対するストイックな志、音楽への愛情、そしてパーティへの情熱は、音楽に宿るエネルギーを最大限に増幅させ、圧倒的な存在感でNobuフリークスを増やし続けている。2012年は、自身の新レーベル"BITTA"を始動させ、さらに注目を集めている。

The Chemical Brothers



2012年、彼らのパファーマンスは「BIG BEACH FESTIVAL'12」の1回のみだったが、人々の記憶に残るには十分過ぎる内容だったのだろう。約2時間に及ぶDJセット。ラスト30分に怒涛のように有名なトラックをミックスしだしてきて、もやはライブセットと遜色ないようになっていた。そして彼らの代表曲、Swoonが流れた時に打ち上げられた花火。音楽、演出、環境、全てが整ったあの時、私たちの胸に深く刻まれたのだろう。

Richie Hawtin

MINUS / PLUS 8

世界のダンスミュージックシーンで、知らない者はいないというほどの世界的なトップアーティスト。ここ日本でも、WOMBでのパーティーや「WOMB ADVENTURE」ですっかりお馴染みとなった。また2012年は、「WOMB ADVENTURE」でスペイン・イビザ島のクラブ SPACE にて、自身初となるレジデンシーパーティー「ENTER.」を完全移植し話題をよんだ。さらに6月22日にWOMBで行われたパーティーも昨年のハイライトの1つに挙げられる。

Takkyu Ishino

電気グルーブ

日本のシーンを牽引し、もはや日本テクノの象徴と言っても過言ではないDJ/アーティスト。昨年掲載した彼のインタビューは、年間を通してもっとも読まれてインタビューとして記録に残った。常にシーンのトップに君臨し続ける彼。やはり「WIRE12」での印象だったり、レギュラーパーティー「STERNE @ WOMB」、そして毎年恒例のLIQUIDROOMでのカウントダウンなどでのプレイが印象的だ。

DJ Harvey



いったいどれだけ私たち日本人は、彼のことが好きなのだろう。News Awardに続きArtists Awardsでも1位の座を我物とした。2010年に8年ぶりに来日ツアーを行ってから2年、彼を称える熱量は未だに衰えない。また、今年も来日があるのだろうか?ただ、このランキングをご覧頂ければ分かるように、多くの読者が彼の来日を心待ちにしている。