今やクラベリアの人気コンテンツの1つとなったPodcast。今年は、例年より日本人アーティストを多く紹介できた年だったように、振り返ってみて思う。今年も協力してくれたアーティストにこの場を借りてお礼を言いたい。彼らは、有りものの音源ではなく、わざわざこのポッドキャストのために貴重な時間を割いて録音し てくれたり、クラブでのプレイを録音してくれている。このPodcastで、読者の皆さんが今まで聞かなかったような音楽やアーティストに興味を持ってもらえると私たちも非常に嬉しい。
(2011年1月よりアップ後1ヶ月のPV数とSoundCloudでの再生回数を測定)

CB 127 - Saschienne

Kompakt

Ellen Allienが主宰するレーベルBPitch Controlの看板アーティストであり、ベルリンのミニマルテクノシーンの貴公子として高い人気を誇るSascha Funkeが、彼の妻でありシンガーとして活動するJulienne Dessagneと新プロジェクトSaschienneを始動させた。そしてSaschienneとしてのデビューアルバムをドイツの名門Kompaktから『Unknown』を3月にリリースしている。クリアなコントラストや類似したもの同士を縫い合わせるようにして作られ、全く違ったジャンルや年代のものまで楽しませてくれた。

CB 151 - Dj Pi-ge

Pan / Arpa / Raum...Musik

大阪にてDJ/オーガナイザー活動をスタートして以来、現在は、TRESVIBES at WOMB のオーガナイズ兼レジデントDJとして活躍中。また日本だけに留まらず、ヨーロッパのトップクラブBERGHAIN/PANORAMA BARやRobert Johnson、Cocoon club、REX CLUBなどでもプレイ、その他ハンブルグ、ニュルンベルグ、ロンドン、ローザンヌ、トロントといった各国でもブッキングオファーをうけ世界中を飛び回るアーティストの1人。10月19日(金)にelevenで開催された「Dial Night」でプレイした3時間のうちの最初の1時間半をカットしたものを提供してくれた。

CB 126 - Soul Clap

WOLF + LAMB

ここ数年でNYアンダーグラウンドのキーレーベルとして世界的な注目を集めるWOLF+LAMB。その代表的アーティストであるSoul Clap。モダンなハウスミュージックからクラシックまで、さらにはニューディスコ、ファンク、ブレイクビーツ、R&Bやヒップホップといったブラックミュージックまで縦横無尽に操るスタイルで、いま世界中でひっぱりだこの人気DJデュオ。2012年1月にeleven開催されたパーティー「LiLiTH」でのライブ音源8時間のうち1時間半をカットし提供してくれた。

CB 143 - Lawrence

Dial / Mule Electronic

ドイツ/ハンブルグ在住のPeter KerstenによるソロプロジェクトLawrence。自身が主宰するレーベルDial、smallvilleなどからLarry Heardのヨーロッパ版とも言える様な繊細かつメロディアスなハウスミュージックをリリースし、安定したクオリティーと人気でシーンを代表するアーティストの1人。今回のPodcastは、ハンブルグのレコードショップ"Smallville Record"のバックルームにある彼のスタジオで白ワインを飲みながら収録されており、全てバイナルで至ってシンプルな甘いハウスミュージックを展開している。

CB 157 - KABUTO

CABARET / LAIR

元 FUTURE TERRORレジデントDJ。2008年に脱退し、現在は拠点を千葉から東京に移し、東高円寺GRASSROOTSで行われている自身のレギュラーパーティー「LAIR」や来日アーティストのサポートなど、都内や地方でプレイし活動の場を広げている。盟友Ryosuke (Rush /SoGut!) とのスプリットミックスCD 『PASTE OF TIME』など過去5枚のMIX CDをリリースしている。2012年から代官山"UNIT/SALOON"で開催されているパーティー「CABARET」にレジデントDJとして参加もしている。

CB 128 - Vera

Mara Trax / Perlon / cargo edition

ハウスとテクノを自在に操るユニークで骨太なDJスタイルがFabricなどヨーロッパ内のビッグクラブに受け入れられ評価を高めていく。その後トラックメイクもスタートさせ2007年にCyclical Tracksからデビュー。ソロでは、Cargo Editionから、Maayan Nidam aka Miss FitzとのユニットMara Traxでは、OsloやPerlonなどからリリースを重ねている。今年からベルリンへ移住し、さらなる飛躍に注目が注がれるアーティスト。ドイツ・ケルンの「Rote Liebe」という、彼女がレジデンシーのパーティーで23時から3時までプレイした最初の1時間のを提供。オープンらしく緩く暖かい感じからグルーブを保ち、徐々に上げていく感じが伝わることだろう。

CB 120 - Den

op.disc

6年半におよぶヨーロッパでの活動を経て、2010年初頭に日本へ拠点を移し、帰国後は、Stereociti(Mojuba Records)と共にレジデントを務める「日本オシロサービス」や"WAREHOUSE702"での「FUNKTAXI」などの レギュラーパーティを立ち上げる。また、盟友Mark HenningとのコラボレーションEPがケルンTrapezからリリースされたほか、CocoonやMixmagなど海外の複数 のレーベルのミックスCDにトラックを提供している。2回目となる今回のPodcastは、2月4日のFUNKTAXI@warehouse702のライブレコーディング。Moominのライブが終わって1回音が止まってからのスタート後から1時間半までの部分を提供してもらった。

CB 159 - Daniele Baldelli


シーンの前線でDJキャリア40年を数えながら、いまだ来日を果たしていなかったイタリアのダンスミュージック界のリビングレジェンドDaniele BaldelliのPodcastが実現した。2013年1月には、全国ツアーも予定されており多くのディスコフリークスたちが待ちわびた夜が実現する。コズミックの創始者Daniele Baldelliによる絶妙なタイミングと各曲のピッチを記憶しているかの如く正確無比なミックススキルを楽しんでほしい。

CB 152 - Hello?Repeat Soundsystem

Hello?Repeat

Hello?Repeatを主宰するDaze MaximとJan Kruegerのユニット。それぞれソロでベルリンを中心に活動するDJ、プロデューサーでもあり、Bruno PronsatoやKate Simko、Audio Werner、Cabanne 、Half Hawaiといったアーティストの作品をリリースし、今やアンダーグラウンシーンの中心となるレーベルに成長を遂げる。近年ではソロ活動の他に自らのレーベル名でのユニット「Hello?Repeat Soundsystem」としてヨーロッパ各地に旋風を巻き起こしている。

CB 153 - Agoria

InFine

フランスはリヨン出身のDJ/プロデューサー Agoria。母国ではLaurent Garnierと並ぶ程の人気者で、レーベル"InFine"を運営するフレンチ・テクノシーンの最重要人物である。ここ日本にも幾度となく来日しており、着実に人気を築いている。今回のPodcastでは、フランスの「Rock En Seine」というフェスティバルでプレイしたものを提供してもらった。Noel GallagherやBlack Keysの後にプレイしたという、ある意味貴重な音源ではないだろうか。