DJ Harveyの3連覇なるか?2014年もっとも注目を集めたアーティストは・・・

アワードのアーティスト部門を始めて2年。こうしてランキングを見てみるとclubberiaというサイトの特性がよく表れているように思う。というのも、このランキングは、ページビュー数や読者投票、ニュースの登場回数などポイント化して行っているため、一定のジャンルに偏らず幅広いアーティストが同じページ内に並ぶこととなる。そして、いろいろな読者がclubberiaというサイトをご覧頂いているのが分かる。
過去2回は、DJ Harveyが1位を記録しているが、今年は誰がもっとも注目を集めたアーティストとなるのか?それではご覧ください!

Text : yanma (clubberia)

Ken Ishii

日本が世界に誇るテクノゴッドKen Ishii。2013年に活動20周年を迎え、それを記念し制作されたドキュメンタリー映像が公開されたのも記憶に新しい。この映像は、彼の活動を1年間追いかけた内容となっており、国内外でのギグの様子や縁のあるアーティスト、クラブ関係者などへのインタビューが収められている。

DJ Shintaro

2013年に行われたDJコンペティション「Red Bull Thre3sytle」の世界チャンピオンに輝いて以降、いっきにスターダムにのし上がったDJ Shintaro。ヒップホップを軸にEDM、ダブステップ、トラップを取り入れたミックスと安定感抜群のスクラッチを盛り込む独自のスタイルでオーディエンスを魅了している。

Todd Terje

ノルウェー・オスロを拠点に活動する北欧ニューディスコの至宝Todd Terje。往年のディスコサウンドを現代版にアップデートし、ユーモア溢れる愉快な楽曲が人気。昨年は、東京WOMBで貴重なライブセットを披露したほか、アルバム「It's Album Time」も好評を博した。

Shinichi Osawa

日本を代表するトッププロデューサー、作曲家、DJとして、昨年も多くのフェスやパーティーへ出演したShinichi Osawa。上村真俊によるDJユニットOFF THE ROCKER、初のミックスCD「SOFA DISCO」をリリースし、幅広い層に良質なディスコミュージックを提案した。

Joaquin "Joe" Claussell

ダンスミュージックシーンで、ミュージシャン、DJ、そしてアートと3つの才能に長け、その全てをクリエイティヴに、そして情熱をもって取り組む天才。そして、彼からNujabesへの回答となるコラボレーション企画がクラウドファンディング上で支援者を募り、目標金額を達成している。
コラボレーション企画の概要はコチラ

Moodymann

デトロイトが生んだカリスマMoodymannことKenny Dixon Jr。デトロイトソウルミュージックの伝統を継承しつつ、独自の表現をする彼のアーティスト性は、現在のブラックミュージック、ダンスミュージックでは無視出来ない存在である。2014年は、自身の名前を冠にしたアルバムをリリースし、さらにはジャパンツアーを行った。

Avicii

今、世界をもっとも躍らせるDJ/プロデューサーAvicii。昨年予定されていた来日公演が残念ながらキャンセルとなり、多くのファンが肩を落としたが、アメリカ・マイアミで開催される本国の「ULTRA MUSIC FESTIVAL 2015」では、第1弾ラインナップに彼の名前があったので今度こその来日に期待したい。

Daishi Dance

週末には国内外を飛び回り、ミックスCDやシングルのリリースもコンスタンスに行う、今日本でもっとも多忙なDJ/プロデューサーのDaishi Dance。2014年は、ULTRA JAPANへの出演をはじめ、最新のEDMで構成したミックスCD「EDM LAND」、渋谷の人気ヴェニューSOUND MUSEUM VISIONをモチーフにした「Heartbeat」シリーズのリリースと、さらなる進化を果たしたDaishi Danceを提示していた。

Derrick May

デトロイトテクノのオリジネ―ターであるDerrick May。そして、ここ日本での人気は絶大なものだ。来日公演は毎回満員御礼で、彼の記事には多くの注目が集まる。2014年の来日の中では、ageHaで開催されたテクノシーンを牽引してきたパーティー「CLASH FINAL」への出演、そしてJeff Millsとの共演が話題をよんだ出来事だった。

Hardwell

世界でもっとも人気のあるDJ/プロデューサーであるHardwell。「ULTRA JAPAN」の開催でEDM元年となった2014年の日本の音楽シーン。その幕を下ろしたのがHardwellだった。人気絶頂の中、今年1月23日にファーストフルアルバムをリリースしたばかりと、今年も世界中のEDMラバーから注目を集めることとなりそうだ。

Flying Lotus

ヒップホップ、インディロック、エレクトロニックミュージックとブラックミュージックの歴史を纏めた唯一のアーティストとして、現在シーンの中心に君臨するFlying Lotus。ニューアルバム「You're Dead!」のリリース、衝撃的なオーディオヴィジュアルライブセット「レイヤー3」を披露した単独公演と、今最も音楽を面白くしてくれるアーティスト。

Francois K.

1970年代後半から現在に至るまで常にダンスミュージックシーンの最先端で活躍を続けるFrancois K.。2014年、大きな動きは無かったが、それでも圧倒的人気を誇っている。2014年の来日は、5月に開催された野外フェスティバル「Body&SOUL」、12月の東京ORIGAMI公演となった。

Gonno

次世代ハウス/テクノシーンでもっとも活躍著しいのがGonnoであることは異論ないだろう。国内でのギグ数、そして外タレのフロントアクトなどから彼が現場から信頼を集めているのが伺える。また、恒例となったヨーロッパツアーも敢行しており、国内に留まらず海外での更なる活躍に期待が高まる。

Richie Hawtin

世界的なトップアーティストであり、親日家でもあるRichie Hawtin。昨年は、「CLASH 10th Anniversary」への出演もあったが、メインプロジェクトであるPlastikmanが11年振りとなるアルバム「EX」のリリースが何よりも話題をよんだ。本作は、ニューヨーク・グッゲンハイム美術館にて行われた全曲新曲で構成されたライヴの模様を収録したもの。

Theo Parrish

デトロイトハウスの至宝Theo Parrish。5枚目となるファン待望のアルバム『AMERICAN INTELLIGENCE』のリリースは、2014年の事件の1つだった。そして、そのアルバムを引っさげて来日した年末。東京、名古屋、大阪と全国3都市をまわったが、大阪では、31日大晦日でのギグとなり特別なパーティーとなった。

Takkyu Ishino

人気の安定感は、まさに横綱級とも言える。昨年はWIREが開催されなかったので、あの巨大な空間で彼のDJを味わうことはできなかったが、それでも日本中のフロアをユーモラス溢れるDJで明るく照らした。そして電気グルーヴとしては、昨年デビュー25周年を迎えている。

DJ Harvey

DJとして最も神の領域に近い男と称されるリヴィングレジェンド、DJ Harvey。そして、過去2年連続でアワードのアーティスト部門1位を獲得してきたDJでもある。例年よりツアーの公演数は減ったが、奇跡の再来日を果たした2010年から4回のジャパンツアーで延べ45都市を回り、2万5千人以上を動員を記録している。

DJ Nobu

アワードを開始して以降、常にトップ3にランクインしているDJ Nobu。本当の人気というのは、リリースや話題の有無に左右されないものだとういうことが痛感できる。彼が作りあげた「FUTURE TERROR」は13周年を迎え、年末にUNITで行われたアニバーサリーパーティーは長時間に及んだが、常にフロアは人で溢れていた。

DJ Emma

今年DJ活動30周年を迎えるDJ Emma。日本のハウスシーンを牽引してきたDJ Emmaであるが2014年、なんといっても彼の人気ミックスCDシリーズ「EMMA HOUSE」が5年ぶりにリリースされたこと、そして、日本初のアシッドハウスコンピレーションアルバム「Acid City」から派生した同タイトルのレギュラーパーティーがスタートしてことは大きい。またリリースに伴い掲載したインタビューも2014年もっとも見られたインタビューだった。

Nina Kraviz

いま世界で最も旬な才色兼備のフィメールDJ/アーティスト、というキャッチコピーは全く誇張されていないことが証明されたといえるだろう。2014年は来日ツアーも2回行い、全国にNina Kraviz旋風が吹き荒れた。秋には自身のレーベルтрип(トリップ)を始動させ、世界的人気のミックスCDシリーズ「DJ-Kicks」ではтрипの楽曲を多く使用するなど、ルックス、DJ、プロダクションと数少ないパーフェクトなアーティスト像を確立した。