どうなる?クラブシーン。2012年を振り返って。
2012年も残り僅かですね。余りにもアッと言う間に過ぎていくことに歳を感じる今日この頃。若い時分に比べて時の経過が早く感じるのは、新鮮な経験を受けることが少なくなるからみたいですよ。これを「ジャネーの法則」(ググりました)って言うらしい。常に新しい挑戦を続けていきたいものですね。
閑話休題。2012年のダンスミュージック業界は、例年同様に新陳代謝が激しく、上半期は最新モードだったエレクトロとダブステップの境界線がなくなったり、下半期はEDMってカテゴライズの下、メジャーヒットが大量に生まれたりとトレンドが半年周期で変わる目まぐるしさ。そんな大きな流れを横目に見ながら、我々は相変わらずマイペースに自分たちの好きなアーティストとパーティーを続けてきました。今年も仲間たちと楽しみながら仕事ができたことに感謝。
ですが、パーティーを取り巻く環境は決してポジティヴとは言い難く、風営法の摘発は、関西のクラブシーンから始まり全国へと拡大しています。東京で起きた暴行事件もあり(たまたま事件現場がクラブだっただけでしょ?)メディアを賑わした結果、一般的なイメージは、最悪なものに。実際に我々も会場側の規制によって深夜の営業ができなくなり何年も継続してきたパーティーを失いました。そう、いまやパーティーを自由に開催することすら難しい状況なんです。これからは、作り手は、もちろんのこと、受け手の意識の高さも重要になってくるでしょう。賛否両論ありますが「Let’s DANCE」(http://www.letsdance.jp)のように風営法改正を求める動きも大きくなっています。クラブシーンが、ここ日本で文化として受け入れられるか、再びカウンターカルチャーとして地下に潜るかの分岐点は、まさに今でしょう。どちらが最良の選択なのかは難しい問題ですが、10年後にも笑顔で踊っていたいですね。パーティーは続くのだから。
それでは良いお年を。また、どこかのクラブで会いましょう。