いつものことながら年末感はほとんど無く…
2012年のリリースの作業は、夏が終わった頃にほぼ終わっていて、今は、2013の夏までの準備に追われているので、師走の慌ただしさというよりは単にデーター入稿に追われている日々。かれこれかなりのタイトル数をリリースして来ましたが、未だレコードをリリースするのは、子供の遊びの如く全く飽きず、セールスステートメントを見るのは通信簿を見るのと同じ気持ちで、見たいけど目を伏せたいそんな感じです。インフレだデフレだとニュースでは毎日言っていますが、小規模の会社の経営者はそんなどころでは無く、目の前のことで精一杯かと思います。
例年通りレコードをリリースし、パーティーを行うことの繰り返しではありますが、年々自分たちがやっている音楽そのものの必要性がここ日本では薄れて行っている様に感じます。やっていることがつまらないのだったらどこにも文句を言って行くところは無いのですが… それはさておき、今年は夏の1ヶ月に及ぶヨーロッパツアーで素敵な出会いがありました。僕が大好きなClusterのメンバーRoedeliusにウィーンの外れの街でお会いし、何と<mule>からアルバムがリリースされることになりました。東京からおよそ20時間かけて(正確にはその日は、パリからなので数時間)会いに行った甲斐がありました。78歳とは思えないモダンな考えをお持ちの素敵な方でした。歌舞伎界では40、50、はな垂れ小僧という様ですし、京都南禅寺内にある瓢亭の高橋さんも同じ様なことを言っておられます。
年末はパリで今年の垢を落として、2013年は新しく始める事に邁進したいと思います。