出音こそすべて! "鳴り"にとことんこだわってほしい
2012年はベースミュージック、サウンドシステムカルチャーにとって大きな転換期でした。これほど「ベース」「低音」「サウンドシステム」というワードが飛び交った事は、過去無かったと思います。その全てのはじまりは、5月の「OUTLOOK FESTIVAL」の日本開催であった事は間違いないでしょう。耳栓がないと居られないくらいの音圧を体感できたのは、日本でも史上初だと思います。
そこで再認識されたこととは?・・・ James Blakeの例もそうですが、世界的に制作のデジタル化は、ダンスミュージックにおいて特に重低音志向を強めました。アナログレコード時代との大きな変化がそこに出ています。アナログではカットされていた超低音再生をデジタルは可能にしたのです。アナログレコードだと超低音は、溝と溝が接近過ぎて針が飛んでしまう。アナログにも限界があったわけです。デジタルをアナログにいかに近づけるか?という時代を経て、デジタルの長所を目一杯活かす方向が生まれてきたわけです。
では、日本のクリエイターは、その傾向についていけているのでしょうか?そこで重要なのが、クリエイターがその楽曲に込めた音を完璧に鳴らすサウンドシステムです。つまり、日本のクラブやフェスにおけるサウンドシステムの改革・進化はそのまま日本のダンスミュージックのコンテンツ、またクリエイターの発展にもつながることが分かってきたのです。自分は、いくつかのポイントが改善されれば、日本のDJや楽曲はもっと海外で勝負できると思います。その1つが"鳴り"の進化です。そのために我々は、手助けができると信じています。
そして、今までは海外に行かなければ体感できなかった本来のダンスミュージックの"鳴り"が日本で体感できるようになります。音楽をぜひ体で体感してください!そんなパーティーに行きましょう!そんなパーティーを増やしましょう!