青木 隆

inMusic Japan株式会社 代表取締役社長

20世紀末 パイオニアUKオフィスで、Pioneer DJの普及活動を始める。Vodafone(現ソフトバンクモバイル)に転職。その後WACOMに誘われNextbeat事業立ち上げで再び渡欧、が大失敗。Native Instruments Japan K.K.の立ち上げに関わり入社半年後に放出される。直後inMusicに拾われ現職に至る。好きな言葉は七転び八起き。好きな曲はドリカムの「何度でも」。

http://inmusicbrands.jp

2015 印象的だったこと

1. 京都に観光客が5,000万人。そのうち10%は外国人。清水三年坂は人の渦です。ホテルと飲み屋がめちゃめちゃ増加中。
2. トヨタ売上驀進に伴う中京地区の盛り上がり、もともと派手な名古屋・栄が、さらにどえりゃー感じで盛り上がっています。
3. カフェの高付加価値化。平日はセミナー、週末はライブ、カフェ飯充実、濃い目キャラオーナー。お洒落です。
4. 首都圏の地価上昇。明らかに東京オリンピックが決まって人が増えたせい。
5. クラブが、集客のために女の子入場無料、飲み代無料に。コレ相席居酒屋です。DJもイケメンか、可愛らしい女の子のEDM。商売繁盛で結構な事です。Ibizaでもこのしくみは受けるハズ。
6. 蔦屋家電。自分も半日スタバ片手に過ごしました。お客様に、お金を消費してもらうというより、時間を消費して貰うという新しい概念。
※上記は、人が集まる場所という視点での今年の体験です。

 音楽の機材という人間の生活に必需でないカテゴリー製品は、人の集まる所に置かない限り目にも止めてもらえないので、弊社は今年「集客」を主眼にマーケティングをいたしました。EWI(ウインドシンセサイザー)とIONレコード、DENON PROは引き続き順調に推移しています。12月に導入したMPCの新製品も瞬殺完売となり、各店様にはご迷惑をおかけしています。ただし、売れないものは全く売れない傾向は去年と同じ。主要店舗様の実売数モニタリングを怠るとドエライ目に遭います。
 最近のバイヤー様やメディア様とのお付き合いでは、スペックではなく価値訴求をどんどん進めて行かないと注文は来ないし、取り上げてもらえない。「ストーリー妄想力+コンテンツ」による可視化がモノをいう時代です。そういう意味で、今年もまた沢山の優秀なクリエーター様たちとお仕事ができて幸運でした。
 2016年も変わらずご贔屓を!