変化と普遍なもの

　今年は日本にとってストリーミング元年と言われるように、Apple Music、AWA、Line Musicのストリーミング・サービスが次々と開始され、海外では数年前から起こっていた"音楽を所有するスタイル"から"アクセスするスタイル"へという新たな音楽体験の仕方がやっと日本のリスナーに提起された年だったと思います。
　ストリーミング・サービスが作品のマーケティングを考える上で重要な位置を占めるアメリカやヨーロッパとは違い、日本では今後もCDの売り上げが音楽販売の大部分を占める状況が突然変わるということは無いかもしれません。ですが、昨今のレコード・リバイバルやSNSを通じての情報を摂取するスタイルを鑑みると、多様に変化するリスナー層へ音楽を届ける方法は今まで以上に複雑になり、さらに今までのセオリーが通用しない状況になっていくのでは、と考えています。
　一方で、今年弊社でリリースしたアデル『25』、ジェイミーxx『In Colour』、アラバマ・シェイクス『Sound & Color』、テーム・インパラ『Currents』、グライムス『Art Angels』などのヒットを見ていると、真のオリジナリティを持った力強い作品はより多くの人の感動を生み、マーケティング云々というものを飛び越えてダイレクトにリスナーとコミュニケーションを生んで行くんだなぁと改めて思いました。
　ホステスで来年リリースする予定のリストを見ていると、ブロック・パーティーやミステリー・ジェッツ、アニマル・コレクティブや、まだ公表できないあの大物アーティスト、びっくりなコラボ作品、まさかのカムバックなど、すでに多くのエキサイティングな作品がラインナップされていますのでご期待下さい。
　皆さまへの感謝を忘れず、来年もまた良質なアーティストとの出会いや日々の生活を彩る音楽との出会いを多く作れるよう頑張っていきますので、2016年も何卒よろしくお願いいたします。

http://hostess.co.jp
https://www.facebook.com/Hostessclubofficial/
http://twitter.com/hostessofficial