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X-Yパッドでリアルタイムにエフェクト加工できる新感覚エフェクター

X-Yパッドでエフェクトを演奏するという、言わば「KAOSS文化」を生み出したKAOSSシリーズの記念碑的第1号機。KORGのエンジニアが新製品アイディアとして制作した「DJパッド」を出発点とし、数多くのクリエイターへのリサーチを経て製品化された。DJミキサーとの併用を考慮した厚みのあるボディや、ターンテーブルにダイレクトに接続できるグランド端子の装備などにより、国内はもとより海外のDJにも好評を博した。またKAOSS PADという名称は、「パッドに触れた瞬間、まさに混沌(Chaos)と呼べる音響空間になる」ことに由来する。

50種のエフェクトプログラム、10種のサンプル/プレイエフェクトの合計60プログラムを内蔵。LEDによるイルミネーションや、カーラジオをヒントにしたプログラム・マップへの割り当て方法など、その後のKAOSSシリーズの原点となったモデル。DJ以外にも、Radioheadや、ギターにKAOSS PADを貼り付けて演奏した白井良明(ムーンライダーズ)らによる使用が話題に。

※既に生産、販売は終了。

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KAOSS PADのブラックスケルトンバージョン。初代iMacを代表とする「スケルトンブーム」の流れもあり、120台の限定で発売されたシリーズ随一の希少モデル。スペックはKAOSS PADと同一ながら、ブラックスケルトンの斬新なルックスで話題に。この頃までにはクラブミュージックの世界でもKORGの名が浸透し、「KORGって何の会社?」「KAOSS PADの会社だよね?」という会話も聞かれるようになったという。またクラブミュージックの世界ではもちろんのこと、ロック/ポップスの世界でもKAOSS PADを導入する動きが目立つように。

※既に生産、販売は終了。

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KAOSS PADの機能が融合したDJミキサー

初代KAOSS PADの企画、開発の際に、「ミキサーにKAOSS PADを付けてほしい」という要望が既にあり、それを受けて開発された2チャンネルタイプのミキサー。DJミキサーとしての使い勝手を重視しながらも、ミキサーとKAOSS PADの融合的な使い方を追求。X-Yパッド上でクロスフェードしながらエフェクトをかけることができたり、楽曲のBPMを自動的に測定するBPM検出機能を使用したBPMエフェクトの採用するなど、新たなプログラムを追加し、合計80種類のエフェクトプログラムを搭載した。また、簡易的なオシレータープログラムを内蔵し、エフェクトだけでなくいわゆる「楽器」としても使用可能となり、これが後のKAOSSILATORの原点にもなっていく。高橋幸宏(Yellow Magic Orchestra)も愛用。

※既に生産、販売は終了。

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限定300台で生産された、初代KAOSS PADのホワイトスケルトンバージョン。ブラックスケルトンバージョンとはまた一味違ったキュートなルックスが特徴的。ブラックスケルトンバージョン同様、限定モデルなのでかなり希少な存在だ。

初代KAOSS PADの開発では、前例のない機材であり開発ノウハウが少なかったということもあり、すべてが手探りの状態からスタートしたが、DJ/アーティスト/プロデューサーからの生の現場の声を徹底的にリサーチしていったことで、幅広い層のアーティストとの交流が生まれ、このころには現場とメーカーとのリレーションシップはかなり強固なものになっていったという。

※既に生産、販売は終了。

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シンセ音色やボコーダープログラムなどを新たに搭載

初代KAOSS PADへの反響や、機能に関するリクエストを反映した2代目KAOSS PAD。エフェクト数の増強や新機能など、初代KAOSS PADとKAOSS MIXERで実現できなかった機能や、現場のユーザーから集めたさまざまな要望を取り入れ、大きく進化したモデル。またエンジニアがKAOSS PADの成功を受けながら「マジメに遊びながら」開発したこともあり、「KAOSSシリーズの暴れん坊モデル」との声も。

従来の樹脂製ボディからダイキャスト製に変更され、デザインも薄型になり、イルミネーションもブルーLEDなどを使用してパワーアップ。機能面では、レバー式のミュートスイッチを新たに採用したことにより、エフェクトのカットプレイなど、さらに多彩なエフェクトコントロールが可能となった。シンセやリズム系の音も多く加わり、「楽器」としての独自性も増しつつ、さらにはMIDI IN端子を装備し、プロダクションツールとしての要素も加わった。

KP2の登場は、クラブミュージックはもちろん、それ以外にもBrian Enoや坂本龍一、Museなど、ポップス/ロック/ジャズ/現代音楽など幅広いジャンルに存在感をアピールした。

※既に生産、販売は終了。

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音楽だけでなく新たに映像にも対応した映像エフェクター

指1本で映像と音の両方をコントロールし、「音の視覚化」を実現した映像版KAOSS PAD。これビデオエフェクト、オーディオエフェクトをそれぞれ100種内蔵。KP2に搭載されていた、パッド上の指の動きを記憶し再現するPAD MOTION機能を継承しているほか、ビデオサンプリングも可能に。またリアパネルだけでなく、ボディ前面にもビデオ端子を装備し、セッティングの変更が多い現場にも対応している。

ビデオエフェクトとオーディオエフェクトのニュアンスをうまく擦り合わせることが開発上の大きなポイントとなり、派手な映像エフェクトを1日中見続けていたエンジニアは、仕事帰りには足元がふらつくこともあったとか。

※既に生産、販売は終了。

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サンプリング機能を大幅に強化

KAOSS PADの第3世代モデルとして、これまで以上にアーティストからの意見を多く取り入れ、新機能を大幅に導入しつつハード/ソフト両面の見直しにより飛躍的な音質の改善を実現した、現時点でのKAOSS PAD最強モデル。

KAOSS BPM検出機能や、強化されたサンプリング機能で、ループを作るだけでなく、スライスなど細かな加工も直感的にできるルーパー機能を装備し、もはや3台目のターンテーブルとしても使用可能。エフェクトはこれまでの定番プログラムに加え、新規に搭載したグレインシフターやデシメーターなど、全128種を内蔵。MIDIコントローラーとしての機能を充実させるとともに、SDカードやUSBにも対応。数々の機能追加により、これまで以上に制作シーンに対応した点も見逃せない。また、シリーズ伝統のイルミネーションもこれまで以上に強化し。パッド面に文字を表示させることも可能となり、プログラム名の確認も容易となった。また付属のKP3エディターを使用すれば、任意の文字やメッセージをKP3本体にメモリーさせることも可能。

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電池駆動のシリーズ最小モデル

新機能の追加や拡張などによる大型化路線と並行して、「もっと手軽に、もっと多くの人々にKAOSS PADの魅力を楽しんでもらいたい」という思いを出発点に誕生した電池駆動シリーズの第1号機。小型化+電池駆動により活用シーンは一気に拡大し、ギターに貼りつけて使用する光景も広く見られるようになった。また価格を低く抑えることで、2台使いによる高度なエフェクト・コントロールを行うことも容易に。スペック面では、100種のエフェクト・プログラムの他にも、KP3にも搭載のFX RELEASE機能(エフェクト音の自然な減衰を得られる)など、コンパクトながらも充実した機能。

iPodに代表される携帯プレーヤーの普及もあり、最小限の機材でDJプレイが楽しめるとして好評を博した。小山田圭吾やNine Inch Nailsらの使用でも話題に。

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KP3譲りのエフェクトを搭載した24bitフルデジタルDJミキサー

2chモデルのKM-202と4chモデルのKM-402をラインナップしたミキサー。開発に際しては、ノブ類の形状や動作のフィーリングに徹底的にこだわり、これまでの現場からのフィードバック(「ノブの形状は、キーボードディストにとっての鍵盤と同じくらい重要なんです」との声も)が大いに活かされた。これまでのKAOSSシリーズの特徴を継承しつつも、著名なミキサーのEQキャラクターをモデリングするなど、ミキサーモデルならではの使い勝手にこだわった製品として、現在でも根強いファンが多い。 100種のエフェクトプログラムを内蔵し、チャンネルごとにエフェクトのオン/オフができる「KAOSSボタン」を装備。ミキサー部は24bitフルデジタル仕様でアナログでは不可避なノブ類のガリやオーディオ信号の劣化などを一掃。また、これまでのKAOSSシリーズの概念に囚われない、ホワイトとグリーンを基調としたカラーリングも印象的だ。

※既に生産、販売は終了。

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タッチパッドで演奏できる、鍵盤のないシンセサイザー

「KAOSSのインターフェイスでシンセを弾けたら…」というアイディアから出発した、KAOSSファミリーの新機軸モデル。シンセに対する敷居を一気に低くした「誰にでも楽しめる」シンセサイザーであり、KAOSSファミリーにおけるガジェット路線の原点と言える。

スペック面では、シンセや効果音、ドラム音など100種類のサウンドを内蔵し、音楽的知識がなくても楽しめる31種類のスケールパターンや、リズムに乗った演奏が簡単に行える50種類のゲートアルペジエーターなど「誰でも楽しめる」機能を満載。また、フレーズの重ね録りができるループレコーディング機能も内蔵している。

KAOSSILATORは、DAWやデジタル楽器といった"制作志向"の製品群とは一線を画した、「(楽曲として)完成しなくても良い」という楽器のあり方を提案。KAOSSILATORで初めてKAOSSを知ったというユーザーも多く、子供のおもちゃとしても使用されるなど、これまでの想定を超えるファン層を獲得した。またKAOSSILATORだけで制作されたGary Kiblerのアルバム「The Yellow Album」はあまりにも有名だ。

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ビビッドな色彩が印象的なKAOSSILATORのピンクカラーバージョン。3,000台限定生産。KAOSSILATORと同じく、楽器にとってタブー色だと言われていたピンクを大胆に導入した野心的なモデルでありながら、ガジェット楽器としてのキュートさも兼ね備える。

なおKAOSSILATOR開発のアイデアは、実は初代KAOSS PADの開発前にまでさかのぼる。KAOSS PAD誕生のきっかけとなった実験機「DJパッド」は、左右2枚のパッドを備えており、片方がサンプラー、もう片方がエフェクターという構成であった。その後のフィールドリサーチにより、エフェクターに特化した製品(KAOSS PAD)がまず開発されることになったが、もう一方のサンプラー部分がKAOSSILATOR開発の遠因となっているという。

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トラックメイクツールとしても進化

KAOSSILATORの機能を大幅に強化し、KP3の兄弟機種として誕生したKAOSSILATOR PRO。シンセ系サウンド以外にも、ピアノやトランペットなどのアコースティックサウンドも含めた合計200種類のサウンドを内蔵。KAOSSILATORからさらに充実したボコーダープログラムや、外部から取り入れたサウンドもオーバーダブ可能なループレコーディング機能を4バンク搭載するなど、KAOSSILATORの手軽さはそのままに、さらに本格的なパフォーマンスが可能な実力派モデル。KP3同様、USBやSDカード対応により、ライブの現場だけでなく、PC/Macと連携した強力なトラックメイクツールとしても使用可能。音楽的な表現を可能にする31種類のスケールや、自由自在にフレーズを操れるゲート・アルペジエーター機能も、KAOSSILATORからさらに進化した。

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4つのエフェクトを組み合わせて自分だけのKAOSSエフェクトを生み出せる

KP3の弟分として誕生。これまで、ディレイ+フィルターといった複合エフェクトを同時に指1本でコントロールできるのがKAOSSエフェクトの醍醐味だったのに対し、KAOSS PAD QUADではその複合エフェクトを敢えて分解。それらのエフェクトをユーザー自身が自由に組み合わせ、自分だけのKAOSSエフェクトを作ることができる点が、これまでのKAOSSファミリーとは一線を画したポイントだ。そのエフェクトの組み合わせは、実に1,295通りにも及ぶ。

またパッドに触れた位置を記憶し、指を離してもエフェクト効果を持続できる「FREEZEボタン」を各エフェクトモジュールに装備。KAOSSファミリー伝統のイルミネーションも、フルカラーLEDを採用し、エフェクトの種類によってイルミネーションのパターンも変化するという熱のこもった仕様。ユーザーのモチベーションをアゲる何とも嬉しい機能だ。

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待望のiOS版KAOSSILATOR

初代KAOSS PADやKAOSSILATORの登場以降、「タッチパッドでサウンドをコントロールする」というインターフェイスは今や定番となり、特にiPhone/iPadアプリではそのインターフェイスを取り入れた音楽アプリが各社から多数発表されていた。そんな中で遂にリリースされた、本家タッチパッドインターフェイスのKAOSSILATORアプリがiKaossilator。

シンセ系、アコースティック系、効果音、ドラム系サウンドなど、全150音色を内蔵。KAOSSILATORの手軽さ、楽しさをそのままに、最大5パートのループシーケンサーでトラックメイクも思いのまま。KAOSSファミリー伝統のイルミネーションは、グラフィカルにさらにパワーアップし、ディスコ的な高揚感のあるものに。

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次頁では、この最新モデル「kaossilator 2」「mini kaoss pad 2」を徹底解剖!その魅力を解き明かす。話題のエレクトロミュージシャン「M.S.K.」によるレビューも要チェックだ。