ブラジル/サンパウロをベースにラテンアメリカのシーンを代表するアーティストRENATO COHEN。ヨーロッパ中心になりがちのテクノの中で、異なる文化や背景を持ったアーティストが活躍するようになったのは、彼がきっかけといっても過言では無いだろう。その彼が今回5/23(Sat)に待望の最新アルバム「16billion drum kicks」のリリースに合わせ再来日を果たす。15日には大阪・TRIANGLE、16日には東京・WOMBにてTECHNASIAのレジデント・パーティ「X」に登場する。シンプルなフロア直撃型のミニマル・テクノでありながら、独特の匂いを放つ彼のパフォーマンス。ファンク、ディスコ、ジャズ、そしてブラジリアン・ミュージックの要素をそこかしこに散りばめ、完成までに2年の月日をかけて制作された入魂の本作品。まさにRENATO COHENでしか作り得ない音楽的ルーツとモダンなテクノグルーヴが上手くミックスされ、新たなファンクネスへと昇華される様を見逃してはならない。

 





[TRACK LISTING]
1.Magica
2.Cosmic Man
3.Samba Who ?
4.Acida
5.Jaxx
6.Power
7.Street Dancer
8.Shout
9.Summer Rain
10.Corazon
11.Sunrise
12.Pontape Jazz
13.Cultura Em Constante Movimento

TITLE : 16 BILLION DRUM KICKS
Artist : RENATO COHEN
Label : SINO
Release Date : 2009/5/23/SAT
PRICE : 2,500円(税込)



TECHNASIAがフルサポートする逸材・RENATO COHENのファースト・アルバム!



99年にANDERSON NOISEのNOISE MUSICよりデビューを飾ったRENATO COHENは、2002年にCARL COX のレーベル・INTECからリリースされた「PONTAPE」が爆発的ヒットを記録、ワールドワイドにその名を轟かせるこ ととなる。その後も寡作ながら本アルバムのリリース元でもあるTECHNASIA主宰・SINOから数枚の12 を発 表、ブラジルを代表するテクノ・アーティストとなった。チリから飛び出したRICARDO VILLALOBOSやLUCIANO とはまた違った形で南米の底知れぬ力を見せ付けてくれた存在だ。また、WIRE08 をはじめ過去数回に渡り来 日公演を行っており、ここ日本でも高い人気を獲得している。 本作「16 BILLION DRUM KICKS」は、彼の地元であるサンパウロで録音され、パリにあるTECHNASIAのスタジオ でミックス/エディット、さらに伝説のスタジオ“TRANSLAB”にてマスタリングを施すなど、完成までに2 年の月 日をかけて制作された入魂の作品! 先行で12 カットされている冒頭の“Magica での鮮烈なヴォーカル・ル ープと粘っこいベースラインに象徴されるように、ファンク、ディスコ、ジャズ、そしてブラジリアン・ミュージックの 要素がそこかしこに散りばめられた、まさにRENATO COHENでしか作り得ないオリジナリティー溢れるテクノ・ト ラックが13曲詰め込まれている。TECHNASIAはもちろん、MARKU RIBAS、BOCATO、NEW SAMBA JAZZと いったブラジリアン・ミュージシャンも多数フィーチャーしたバラエティーに富んだ仕上がりは、従来のファンに留 まらない幅広いテクノリスナーに対して強烈にアピールするだろう。テクノ本来が持つパワーをまざまざと見せ付 けてくれる力強いトラックに打ちのめされること必至の傑作!

 

 








2009.5.16.SAT @ WOMB

- X -

OPEN:23:00
DOOR: ¥4000 W/F&MEMBER ¥3500

MUSIC: TECHNO


クラベリア携帯会員様1000円OFF


クラベリアパーティーページ

WOMB HP

LINE UP: TECHNAISIA, TEN
GUEST LIVE: RENATO COHEN feat. KTa☆brasil [percussions] + GISELLE & CLEO [dancers]
LOUNGE : LYOMA, DSKE, AMAURY OHNISHI
PRIMITIVE LOUNGE: GONNO, KON, AKI


「謎や秘密-X-が解き明かされる空間ダンスフロア。そこは人が音を通じてクロス-X-する場所。音に導かれた個々の信念が結びついて生まれる私達のテーマ。それこそが-X- 」 -TECHNASIA


テクネイジアのレジデントパーティ-X-。今回のゲストはブラジルサンパウロのRENATO COHENがライブを披露。2002年にリリースした名曲「PONTAPE」でテクノシーンにブラジル国旗を掲げたラテンテクノのパイオニア。そして今回は本場リオのカーニバルにも参加している、AFLO-BRASIL-LATINパーカッショニストKTa☆brasilとのセッションが再実現。昨年WOMBにて実現したこの異色ユニットは、レナートが繰り出すファンキーなラテントラックの上に、KTa☆brasilがカーニバルなどで使用するクイーカ、タンボリッカなどを打ち鳴らずという、テクノの枠を超えた独特な物。今年3月にはレナートの地元サンパウロの著名クラブCLASHでも披露され話題となった。そして今春には最新オリジナルアルバム「16 BILLION DRUM KICKS」を発表。ジャズプレイヤーやサンバロックバンドとのコラボレーションで彼の音楽的ルーツとモダンなテクノグルーヴが上手くミックスされ、新たなファンクネスへと昇華させている。フランス/パリをベースに活躍するTECHNASIAのグルーヴと万を侍したラテンの鼓動がここ地球の裏側で-X-する。





2009.5.15.FRI RENATO COHEN ReleaseTour @ TRIANGLE







世界一の人種・文化の「るつぼ」=遥かなる南米大陸の国際大国ブラジル。 様々な音楽が混じり合い、今や世界有数の大都市に成長したサンパウロで生まれ育ち、 現在もそこをベースに世界のテクノシーンを又にかけるテクノアーティストRENATO COHEN(レナート・コーエン)。 一方、地球の真裏。民族・地理的にも国際性の低い極東の島国日本で生まれ育ったパーカッショニスト KTa☆brasil(ケイタブラジル)。ブラジルが誇る世界一のダンスフェスである「リオのカーニバル」で有名な名門サンバチームIMPERIO SERRANOの打楽器隊の一員になり、ブラジルに限らずそのルーツであるユニバーサルなダンスミュージックとその情熱を日本に啓蒙している存在だ。 ブラジル人テクノに載せて、日本人がパーカッションを叩く。 一瞬、逆の様にも聞こえるこの異色なカップリングは、昨年5月WOMBで初実現し、今年の3月にはレナートの地元サンパウロの著名クラブCLASHでも実現。ダンスミュージックにうるさい地元ブラジル人をも驚かせた。 ただ踊らせるというシンプルな目的のダンスミュージックを共通点に、地球の裏側同士で繋がり合い、お互いの国を行き来するこの二人だからこそ語られた今回の対談は、アルバム「16 Billion Drum Kicks」については勿論、テクノやダンスミュージックの魅力、音楽的ルーツ、世界の中での日本とブラジル等々ボーダレスな話題へと広がっていった。




●KTa☆brasil(ケイタブラジル:以下K☆B)
「Renato! 今、ロンドンに居るらしいけどそっちはどう?」
「てか、そっち警察のサイレンすごいけど大丈夫?・・・ヤベ!サツだ!(リオ弁で)(笑)」



○Renato Cohen(レナート・コーエン:以下RC)
「ハハ、ヤベ~! なんてね。(笑) ロンドンはいつもこんなだよ。」
「それよりケイタはブルーノート東京でOscar Castro-NevesとIrto Moreiraのライヴをみたんだって?!いいな~」

 

● K☆B
「そういえばRenatoの曲はIrto Moreiraの影響を受ケイタものがあったよね!」
「その話は後にして、なんでRenatoはロンドンにいるんだっけ?」

 

○ RC
「今、ワールド・ツアー真っ最中でヨーロッパなんだよ。」

 

● K☆B
「ロンドンにはどのくらいいるの?」

 

○ RC 「2ヶ月だよ」
 

● K☆B
「え~? そんな長く居るんだ!」



○○ RC
「ロンドンをヨーロッパツアー中の拠点としているんだよ」

 

● K☆B
「でもどうしてロンドンなの?」

 

○ RC
「ロンドンが好きなんだよね。それか欧州だとバルセロナ。まぁ最近は色々あってロンドンを欧州のベースにしているよ。色々便利だし、英語が話せるし、好きなアーチストのライヴやイベントもあるからかなぁ・・・あ、WOMBのスタッフに教えてもらったお気に入りの日本人ジャズ・ピアニスト、上原ヒロミのライヴもロンドンで先日観てきたよ。」

 

● K☆B
「ヨーロッパはロンドンやバルセロナ以外でどんなところでプレイしたの?」

 

○ RC
「フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー…3週間くらいツアーしたよ」





● K☆B
「ところで、待望のニューアルバム『16 Billion Drum Kicks』聴かせてもらったよ。いよいよリリース間近だけれど、このアルバムについて色々効かせて下さい。」





○ RC
「OK」

 

● K☆B
「まずはアルバムのタイトル『16 Billion Drum Kicks』の意味は?」

 

○ RC
「このアルバムはDrum Kicksが音楽的に最も重要なパートとしてフォーカス、全てのトラックの基本であり象徴となっているんだ。だから全ての曲はこのキック音からはじまっているんだよ。で、16てのは16小節の意味。基本的に音楽は4小節、8小節、16小節って展開しているでしょ。ダンス・トラックの場合だと16小節で展開することが基本的に多いいんだ。だから16 Billionてのは、10億ものDrum Kicks・・・生命の連鎖、宇宙の鼓動、躍動、踊り・・・永遠に続くミュージカルコスモスを表しているんだ」

 

● K☆B
「なるほど、そんな夢や願いが込められたロマンチックなタイトルなんだねー」
「そういえばRenatoは元々バンドのドラマーだったよね。で、作品は聴き手に委ねられていると思うけど、あえて質問させてもらうとこのアルバムの聴き所はどこ?」

 

○ RC
「そうだね。とにかくフロアーでダイナミックに体感して欲しいんだけれど・・・この作品はとってもポジティヴなエネジーバイブに溢れているものなんだ。このアルバムをきいてみんなが良いバイヴになってくれたらと思って作っているよ。音楽的には僕の音楽観を表す色んな音楽性をちりばめてあるよ。」
 

● K☆B
「そうですね。今回、単にテクノとは言えない音楽性が満載で、色んなゲストアーティストが参加しているけれど、説明してもらえますか?」



○ RC

「OK、2曲目の“Cosmic Man”に参加しているのはMarku Ribas。 Marku Ribasは60年代ブラジルのサンバ・ロックの伝説的存在。今回は彼の独特な声とリズムをフィーチュアさせてもらったよ。ブラジル・ポルトガル語で色々話しているけど、意味があるセリフだったり、それよりもノリ・音感重視の即興だったり、ポリティカルだったり、社会的だったり…すべてを集約して一曲で音楽的なメッセージになっているよ。

それからブラジリアン・ジャズのシーンで有名な新鋭ジャズ・トリオ“New Samba Jazz”から各プレイヤーをフィーチュアしたよ。

3曲目の“Samba Who ?”にはパーカッショニストでドラマーのIgor Willcox(from New Samba Jazz)をフィーチュアしている。

11曲目の“Sunrise”にはキーボーディストのErik Escobar(from New Samba Jazz)を。

12曲目の“Pontape Jazz”にはBocatoとNew Samba Jazzをフィーチュア。 これはお馴染み“Pontape”のJazz Versionとして位置づけているよ。生ジャズ・バージョンをやりたかったんだ。 Bocatoは世界的に有名なブラジルの大御所トロンボーンプレイヤーだ。Elis ReginaやRita Leeをはじめ歴史的なブラジル音楽のレコーディングやライヴに参加しているよ。ソロでも色んなアウォードを受賞しているし、モントルー・ジャズフェスティヴァルにも出演している。彼の、先のジャズ・トリオ“New Samba Jazz”によってこのテイクが実現したんだ」

 

● K☆B
「レア・グルーヴとしても未だ世界中で普遍の人気と評価の高いサンバ・ロック/ソウル、そしてジャズやアシッド・サンバ感が高いアルバムなんですね」

「とっても広い音楽性を感じるけれど、Renatoの聴いてきた音楽ってどんな音楽なの?」

 

 

○ RC
「なんでも聴いてきたけれど、十代に入ってからはSantanaとかが好きだったよ。ブラジリアン・ファンク、ディスコ・ファンク、それからIrto MoreiraやHermeto Pascoalといった世界的なブラジル人ジャズ/フュージョンのアーチストの影響が強いな。最近は日本のSoil&”Pimp”Sessionsが大好きだよ。ケイタ昔ながらの友達なんだって?今度ぜひ紹介して欲しいな。彼らとレコーディングするのが僕の夢の一つだよ。ピアノの丈青さんは、ほんとすごいよね。」

 






● K☆B
「ところで。ロンドンやバルセロナ、パリ、ベルリン、ローマ・・・欧州の都市にはブラジル人のコミュニティーが昔からあるし、そこを拠点にするアーティストも多いけれど、Renatoはどうしてサンパウロを拠点としつづけているの?」

 

○ RC
「うーん。それはサンパウロが好きだからだよ。笑 ヨーロッパもいいけどね。それにヨーロッパには南米サンパウロから大西洋を渡る12時間のフライトですぐにいけるし。年に4、5回はヨーロッパに行くね。年の半分近くヨーロッパをツアーしている時もあるしね。いつも年間の半分は常にどこかへ旅している状態だよ。」

 

● K☆B
「どうしてサンパウロ(ブラジル)が好きなの?」


○ RC
「まぁケイタは何度も経験しているから分かると思うけれど、ブラジルは最高なんだよね。それにここで生まれ育ったんだ。ロンドンやバルセロナをはじめ、ヨーロッパの経験も長いし、好きだけれど、何をするにもサンパウロが最高だよ。ヨーロッパの方が便利なことや優れているところもあるんだけれど、やっぱりヨーロッパにない温かさや楽しさ、テンション、食べ物にしてもリゾートにしても色んなオプションがあるんだ。全てが揃っていて、それが僕には合っているのかもしれない」「僕は世界中色んなところを旅してつづけているけれど、こんなに意図やバイヴが良い国もないんじゃないかな?」

 



 

 

● K☆B
「ブラジルは世界最大の人種の坩堝(るつぼ)で世界に類を見ないワールド・ミックスな情熱とアミーゴの国だけれど、Renatoはどんなルーツを持っているの?」

 

○ RC
「ポルトガル、スペイン、レバノンetc・・・色んな血が混ざっているよ。ブラジルはほんと世界中各地からの人種がミックスしているんだ。だから面白いんだよね。南半球最大の大都市であるサンパウロでは色が白でも、黒でも、アジア人でも誰でもブラジル人になれるんだ。ロンドンはご存知のように国際都市だけど、みな個々の民族の文化を守っていこうとするけれど、ブラジルでは混ぜてしまうんだ。そこから新たなものを生みだす。それが大きな違いだね。世界中のあらゆる人種と文化がミックスされて、次の次元を生みだすのがブラジルだよ。」

 



● K☆B
「で、そこでなんでテクノなの?」


○ RC
「テクノは色々な要素、音楽性を内包できるんだ。より良い意識やエナジーを導く可能性を感じている。ブラジルという感覚、手法でのテクノ、僕の音楽は色々なものを飲み込んで、そこから皆が良い気持ちや意識、バイヴになれるものになるように願っているよ。」

● K☆B
「なるほど、何故日本からリリースツアーを始めるのですか?」

 

○ RC
「それは日本が大好きだから!日本のクラウドは本当によく音楽を聴いてくれるし、楽しんでくれる。日本はとっても重要な場所なんだ。だから5/16(土)のWOMBをとても楽しみにしているよ。今年もKTa☆brasilとセッションするし、ブラジル人ダンサーも出演する。とにかく一緒に楽しみたいと思っているよ。日本のみなさんによろしく!!」