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松果体

『As above , So below』

UG、AllA、tecの3人によって、2020年のコロナ渦より始動したディープテクノパーティ、松果体。
未だコミュニティとして広がりが小さいテクノを、ローカルアンダーグラウンドシーンの側面から切り拓き、3人のレジデント、UG、AllA、tecと数名のローカルアーティストをゲストとして招くスタイルで、平日開催にも関わらず来場者100人を動員、オープンからラストまでテクノフリークスたちが踊り続ける姿は、東京アンダーグラウンドシーンの新しいシンボルとして台頭している何よりの証拠でもある。
今回は、コスタリカよりヒプノティックテクノ・ミュージックプロジェクト、Linear Systemを招聘。力強いベースライン、SFアンビエンス、冷たいアトモスフィア、シャーマニックリズムをミックスした彼のユニークなトラックは、〈Edit Select〉、〈Dynamic Reflection〉、〈Planet Rhythm〉などの著名レーベルからリリースされ、Luke Slater、Ben Sims、Oscar Mulero、Rødhad、Shifted、Sigha、Ben Klock、Marcel Dettmannなどの名だたるアーティストにもプレイされている。プレイヤーとしてはもちろん、フロアの1員として多種多様なヴェニューを駆け抜ける、完全現場主義の松果体レジデントとの共演の実現は、彼の頭抜けた実力を瀰漫させる機会として申し分ない。
プロデューサーとして音楽にアプローチするLinear System、コンクレートやアンビエント、ドローンを軸にするUG、ハードコア、ポストロックにバックボーンをもつAllA、トランスにルーツをもつtec、4者が重なることにより生まれる、硬度の高い、ピュアなダンスフロアの顕出は、遠き過去、遥か彼方の古代エジプトからのメッセージを想起させる。
”As Abobe , So below. “
音楽のジャンルという境界、フロアとしての自他の境界はこの日において埋没し、1フロア構成、そしてフロアにいる1人1人というシンプルな要素が全体に寄与して主観から乖離した即物主義的な空間を創り上げる。
1夜を通して吐き出されるサウンドスケープの松果体への接近は、個々人の内面へと沈潜していく。そして、全体性に収斂して顕れる個人の匿名性が、誰かでいなければいけない、誰かとして生きている日々の抑圧や疎外から我々を解放する。

Open 10PM
¥2000 Door