1983年生まれ。島根県出身。服飾の専門学校を卒業後、アパレル会社に入社するが音楽の仕事に携わりたくなり退社。そしてclubberiaに就職。現在は編集長を務める。
マイアミ発の世界最大級ダンスミュージックフェス「ULTRA」。アムステルダム発の世界一美しいフェスと称される「SENSATION」。ニューヨーク発のEDMフェス「Electric Zoo」、世界三大ジャズフェスのひとつ「Montreux Jazz Festival」。ニューヨークで1ヶ月にわたり開催されている「Blue Note JAZZ FESTIVAL」。アメリカで創設され全世界で400万人以上が熱狂した「The Color Run」。これら海外発のフェスやイベントが今年は日本でも開催され、とくに盛り上がりをみせていた1年でした。2016年も世界のビッグフェスが日本に上陸するなどの噂もちらほら聞かれるようにもなりました。輸入カルチャーが増え続ける日々の中に身をおくと、日本独自のものを見直し、今何が必要なことなのか? ということを考えるきっかけになります。
ダンスミュージック/クラブミュージックのフェス/イベントとして考えると「The Labylinth」、「TAICOCLUB」は不動の人気フェスと言えます。今後の成長に注目が集まっているものだと「RAINBOW DISCO CLUB」や「THE STAR FESTIVAL」などでしょうか。以前だと「METAMORPHOSE」、「WIRE」と1万~2万人規模のフェスもありましたが、今は開催されなくなってから海外のフェスやイベントが増えてきたように思います。ダンスミュージック/クラブミュージック自体、もともとアンダーグラウンドなものなので“世界最大級の”とつくようなものと同じベクトルで並べること自体に無理があります。ただ、そのなかでメディアとして日本のカルチャー、アーティストを発信する必要性を感じました。もう一度、日本のカッコイイものを見つめ直し、探し出し、情報として伝える。その情報を見て“感動”することや“興味を持つ”ことはあくまでも読者なので、押し売りにならないように気をつけながら、読者にとって有益で質の高い情報を提供し続ける。日本人に伝えるのはもちろんですが、記事を英語化し海外からも見てもらえる受け皿を作ることが重要だと思います。そしてMade in Japanのものをもっと輸出できるように手助けできたら、メディアとしての役割の一端を担えるのかなと思います。それが海外で評価されれば、日本でもきっと注目してくれることでしょう。