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Ocean with Moritz von Oswald

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東京を拠点に、それぞれにテクノの新境地を果敢に切り開く活動を続けているIORIとHARUKA。これまでにも幾度となく共演してきた盟友2人が新パーティーを始動させる。彼らがゲストに選んだのはMoritz von Oswald。80年代にポスト・パンク・バンドPalais Schaumburgのメンバーとして成功を収めた後、90年代初頭からはベルリンにてMark Ernestusと共にBasic Channel、Maurizio、Rhythm & Sound等の名義でダブ/レゲエとミニマルテクノの融合を試み、ベルリン・テクノの象徴となった全く新しくサウンドを打ち立てた。2000年代後期からは即興演奏を主体とした新たなプロジェクトMoritz von Oswald Trioで健在ぶりを見せつけ、近年はTony Allenや旧友Juan Atkinsとのコラボレーションを行うなど、その創造性と研ぎ澄まされた感性は未だ圧倒的だ。その彼がDJで登場。さて、どんな音の”海”へと誘ってくれるだろうか。


Moritz von Oswald (Basic Channel | Rhythm & Sound | from Berlin)

80年代末のテクノシーン黎明期から現在に至るまで、Moritz von Oswaldは最も重要なプロデューサー/アーティストの一人として、エレクトロニックミュージックシーンの中枢で様々なスタイルの作品を発表し続けているリヴィングレジェンドである。80年代には伝説のニューウェーヴバンド、Palais SchaumburgのパーカッショニストとしてThomas Fehlmann (The Orb)等と活動。90年代から完全にエレクトロニックミュージックへと移行、3MB(Thomas Fehlmannとのユニット)では、デトロイトテクノのオリジネーター、Juan Atkins、Eddie Fowlkes、Blake Baxterなどと共同作品を発表している。その後、ミニマルテクノの礎を築くプロジェクト、Basic ChannelをMark Ernestusとのスタートさせる。同じフレーズが執拗に繰り返される奇怪なミニマルサウンドは、当時のテクノシーンに大きな衝撃を与える。ベルリン/デトロイトの架け橋としてミニマルテクノは、Robert Hood、Jeff Mills、URのような代表的アーティストによって更に進化していった。Basic Channelが経営に携わったHard Wax(レコード店)と同様に、当時のベルリンを代表したクラブ、Tresorとそのレーベルの周辺を含む、まさにテクノシーンの中心として世界的に知られることになった。12枚の傑作を発表したBasic Channelは、複数のプロジェクト/レーベル(Chain Reaction、Main Street、Burial Mix、Rhythm & Sound)へと派生/移行した。Moritz von Oswalの果敢な実験精神は、ニューウェイヴ時代から現在まで脈々と息づいている。また、伝説的なDubplates & Masteringのマスタリングそしてカッティングエンジニアとして、シーン全体にその絶大な影響を色濃く残している。2008年、Carl Craigとの共作として1987年に録音されたKarajan指揮のベルリンフィルによる音源、ラベルの「ボレロ」と「スペイン狂想曲」やMussorgskyの「展覧会の絵」などをエディット/リプロダクションを施したアルバムを発表する。2013年には、Juan Atkinsとの共作アルバム「Borderland」とノルウェーのジャズトランペッター、Nils Petter Molværとの共作「1/1」を発表。2008年からスタートした自らの名を冠したMoritz von Oswald Trioは、Vladislav Delay(Luomo)の離脱を経て、2015年には結成当初から活動を共にするMax Loderbauer (ex. Sun Electric) に加えてFela Kutiのドラマー、アフロビートの始祖であるTony Allenを迎えて「Sounding Lines」を発表。2016年春、Juan AtkinsとのプロジェクトBorderlandの2作目となるアルバム「Transport」を発表したばかりである。