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A.Y.B FORCE

1997年頃京都に存在した幻のレコードショップB-SIDE RECORDSにて、ある種の緩やかな集合体として結成。2001年1月にDJ LARK & THE FUNK MESSANGERS名義で"THE BADDEST BREAKS & BEATS EP"をリリース。サンプリング・ヒップホップの祖とも呼べる、あのMARLEY MARLからのシャウト・アウトで始まるこの12"アナログ盤は、例えばラベル面にて"MESSENGERS"と綴りを間違えたままプレスされている事が物語るように完全に思いつきの産物に過ぎなかったが、予想に反して東京渋谷を中心に大きな反響を呼んでしまう。
その間にもULTICUT UPS!、BULLJUN等個々のメンバーよるミックステープ類のリリースを挟み、ファンクヒップホップ等の作品の流通を手掛けるインディーレーベルDELIC RECORDSとスピード契約、2002年3月には先述のEPに収録されていた"FUNKY OREO"の新バージョンをリリースする。この時以降ABNORMAL YELLOW BANDという名義で活動するが、BANDと銘打っているにも関わらず生楽器を演奏したり楽譜を読めるメンバーは1人としていない。そうした実態と相反するかの如くこの12"EPのセールスも好調で、初回プレス分1500枚が全国発売からわずか2週間で完売を記録する。以降AV-8的なジョークをそのまま形にしてしまった「BEAVAL SUMMIT / JUST A LIL' COKE」('03年、4000枚完売)、その前シングルを日本最高峰の現役テープエディターであるLATIN RAS KAZとMATSUMOTO HISATAAKAAが手掛けた「BEAVAL EDIT-JAPANESE LESSON-」('03年、1500枚完売)を発表、その都度大きな反響を得る。キャリアに基づく客観的な視点と音楽知識の含蓄、タイムレスで反骨精神溢れるアティチュード、サンプリングのセンスやシーケンスのファンキーなグルーヴ感・・・。メンバー全員がそれぞれDJと製作の両方共を行なうこの不特定多数集団は、先述のMATSUMOTO HISATAAKAAの加入を経てA.Y.B.FORCEと再度改名、2004年以降は活動拠点を東京、ニューヨーク、京都、大阪、宮崎の各地に置き、引き続きそれぞれのメンバー個々の活動(ミックス音源やアナログEP等のリリース、外部へのリミックス音源の提供、DJとしてのイベント出演)を行いつつ、2005年にP-VINEからのリリースが予定されている1ST.フルアルバムに向けて鋭意制作中である。

(07/03現在)