名門レーベルPalette Recordingsを手がけ、Pokerflat、R&S、7th City、Sinoといった多くの人気レーベルから作品をリリースしてきたベテランプロデューサーであるJohn Tejada。リミキサー、DJ、レーベルオーナー、更には映画やテレビへの楽曲提供などでも活躍するテクノ界で最も多忙なアーティストの一人と言えよう。
音楽一家に生まれ、幼少よりクラシックピアノの教育を受けて来たJohnは、rockからhip hopまで様々な音楽を吸収し、やがてacid house、detroit technoといったエレクトロニックミュージックに傾倒して行くこととなる。94年、盟友Arian Levisteとの共作の発表を皮切りに、R&S、A13、 Multiplexといったレーベルからリリースを重ね、次第にその名を国際的に知られるようになる。96年には自身のレーベルPalette Recordingsを立ち上げ、瞬く間に活動の場を世界に広げて行くこととなり、10年以上に渡る国際的な活動を通じて20を越す国のクラブやフェスティバルに出演を果たして来ている。
これまでにリリースしてきた無数の作品は、それぞれのレーベルカラーにマッチしつつも、jazzテイスト溢れるサンプルとdetroitスタイルのシンセ音というJohn Tejada節に仕上がっており、08年にリリースされたReal Grooves Navigation 2では自身の、そしてPalette Recordingsのベスト盤ともいえるミックスを創り上げている。また、09年にはイギリスが世界の誇るクラブFabricのミックスCDを手がけるなど、DJとしての評価も高い。
ソロとしてだけでなく15年以上に渡るパートナーであるArian Levisteとのコラボレーションや、99年にギタリストTakeshi Nishimotoと結成したIm Not a Gunとしての活動も精力的に展開している。Paletteからの最新作"Marooned"(PAL058)ではJosh Humphreyとコラボレーションを行うなど、精力的な活動を続けている。