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JENO

Grayhound/Back2Back/NoiseFromTheVoid/ S.F.

60年代半ばロンドンにて生まれる。母親がかなりのレコード・コレクターだったことから、幼少期より自然と音楽との繋がりをもつようになる。 Jen_の型にはまらない音楽スタイルは、パンク・ミュージシャンとして活躍していた混沌とした5年間を経て、80年代中期にロンドンのウェアハウス・シーンにどっぷり浸かることによって確固たるものとなった。今なお語られる悪名高き[Tonka Sound System]の仲間とともに、最初はレコードやターンテーブルを借りたり、盗み!までもし、多くの忘れ難いギグ(彼自身による強烈なパーティー” Whoosh”も)を、ダンスミュージックに対する熱烈な愛情をもって繰り広げていった。 1991年、Jen_は更なるサイケデリック・グルーヴを追求するためサンフランシスコへと旅立ち、数人の仲間と、今や伝説となったフルムーン・パーティを始めることとなる。和やかなバイブレーションと快楽主義な空気に満ちたフリー・アウトドア・パーティは、多種多様な人々を魅了していった。北カリフォルニアでのアンダーグラウンド・ダンス・ミュージック・シーンの下地を作ったのは、Jen_といっても過言ではないだろう。彼は、"Wicked" DJ'sと共に、サンフランシスコに元々あった風潮、アシッド・スタイル、スロー・ジャズ、ファンクネスやディスコの影響を受けながらも、広くソウルフルな音楽スタイルをブレンドすることで、今日のサンフランシスコ・サウンドを作りあげてきた。こうして、アメリカで誰もが愛するDJの1人となったJen_。彼独特のサウンドとDJミックス・スタイルは、北アメリカとヨーロッパでカルト的地位を得ることとなる。パリの[Rex Club]、 ロンドンの[Fabric]そして[Ministry of Sound]、ニューヨークではかの有名な[Twilo]、 トロントでは[Industry]、その他にもバンクーバー、シアトル、ロサンゼルス、ダラス、モントリオールやアメリカの主要都市をほぼ網羅する。そして、サンフランシスコでの "Wicked"パーティには、ゲストDJとして、Louie Vega、Tony Humphries、Roger Sanchez、Stacy Pullen、DJ Pierre、Francois Kevorkian、Harvey、Kenny Hawkes、Chez Damierなどを多数招き、プロモートも精力的にこなしてきた。また、多くのミックステープやCDもリリースしているが、その中でもハウス・ミュージックシーンで有名なのは、とからリリースされている「United DJ's of America」だろう。そして1998年以来、制作にも積極的に励んでおり、リミックスではとから"Garth & ETI", "Rocket"を、より"Faithless"、からは"Sensei & David Coleman"を、そしてより"Jamie Anderson"などを手掛けている。 "Wicked"でサウンド・システムを揃えた2004年以降、Jen_は彼自身がフロントを勤める新しいバンドのためにオリジナル楽曲を制作中。さらには、長年の共謀者、Garthとサンフランシスコに出来たクラブ[RX Gallery]でマンスリー・パーティ”Back 2 Back”を開始した。ここでは、Italo、Dub、Synth Rock、Discoを絶妙にブレンドしたプレイで大きな注目を集めている。そして、恐らく今現在一番情熱を注いでいるのが、彼が辿ってきた音楽シーン、初期のパンク時代から現在に至るまでを完全にブレンドさせ追及しながらプレイしている、ウィークリー・インターネット・ラジオ・ショー "NoiseFromTheVoid"であろう。