ディーゴ(Dego)、マーク・マック(Mark Mac)の2人による、ドラムンベースからよりジャジーなスタイルやR&B的作品までをリリースするイギリスのトップ・グループ。グループ結成当初はイアン(Ian Bardouille)とガス(Gas Lawrence)の2人も加えた4人で「4hero」を名乗ったが、この2人は後に制作面から離脱。"Rising Sun"、"Combat Dance"の各EPがレイブ/ブレイクビーツ・シーンで人気を呼び、91年にはデビューアルバム"In Rough Territory "をリリース。UKガラージの源流となる「ジャングル」の代表作のひとつとなる。さらに95年のセカンドアルバム"Parallel Universe",98年の"Two Pages"と進むにつれ、一時はチャートをにぎわせたレゲエ調のジャングルなどとは一線を画す、ジャズ的なブレイクビーツサウンドを展開していった。2001年にはサードアルバム"Creating Patterns"をリリース、ブレイクビーツにジャズプレイヤーの演奏を多用、スポークンワードのアースラ・ラッカー(Ursula Rucker)やジル・スコット(Jill Scott)をフィーチャーしてよりジャズ/ソウル色を強めていく。2007年にはその路線を突き進めたソウル・アルバム"Play with the Changes"をリリース。クラブミュージックのなかでも一勢力として根を張るウェストロンドン一派を代表するグループとしてジャンルを超えた音楽活動を続けている。
