DJ EnuffはNYのローワーイーストサイドで生まれ、ブルックリンのフラットブッシュで育った。地元で頻繁にパーティーのDJをしていたEnuffのプレイを見た、当時KISS FM98.7の看板DJだったヒップホップレジェンドのRed Alertが、Enuffにラジオにある晩の代打DJとして出演するように頼んだ。それがきっかけとなって、EnuffはRed AlertのサブDJとなり、後に月曜日と水曜日の夜十時から深夜までの時間帯を担当するようになった。しかし、クラブでのパーティーDJとしても人気があったEnuffは、クラブDJとして復活することを決心した。それがきっかけとなり、Notorious BIGから声がかかって、彼のツアーDJとなった。間もなく、Hot97のディレクターから朝の時間帯の番組へのオファーがあった。そして、現在では、月曜日から金曜日の午後5時から6時(金曜日は7時まで)の時間帯でRush Hourという番組を担当している。この番組を担当するようになってから、午後のラジオDJとしてナンバーワンのDJとしての地位をキープし続けている。この他にも、Hot97主催のイベント、セレブたちのイベント、BET Awardの前夜パーティー、NY夏の風物詩であるプエルトリカン・デイ・パレードなど多くのイベントで欠かすことのできない存在となっている。また、 2003年から2005年までの間、EnuffはBETの106th and ParkのDJとして番組を盛り上げた。しかし、多彩な才能を持つEnuffはこれだけでは終わらない。アメリカでナンバーワンのDJ集団であるThe Heavy Hittersを設立し、多くの優れたDJを抱え込んでいる。現在、NYからLAのアメリカ全土で活躍する27人のDJがThe Heavy Hittersに所属している。The Heavy Hittersの目的は、アメリカ全土のDJたちを結束させ、様々な才能を持つDJやアーティストの音楽の多様性を一体化させることである。このDJたちは、熟練したスキルを持ち、その選曲もヒップホップからレゲトンに限らず、多様である。その他にも、他界したDJ Threatに敬意を表する形でDJ Threat Charity Softball Gameを主催したり、ツアーを通して子供たちに教育の大切さを教えたり、ホームレスの人たちのための炊き出しに参加するなど、地域のコミュニティーだけでなく、ヒップホップコミュニティーへ大きな貢献を果たしている。DJ Enuffが"Let's GO!"と叫べば、もうパーティーはすでに始まっている。Hot97のサマージャムから2006年のヒスパニック系の人たちのための最大のパーティまで、 Enuffは超エネルギッシュなスタイルで多くのパーティーを盛り上げ続けている。Enuffは、スクラッチ、ミックス、ブレンドまでどんな曲でも難なく完璧にこなしていく。ヒップホップ黄金時代から現在に至るまで最前線で活躍し、ヒップホップに大きな貢献をしてきたまさにHeavy Hitterといえる存在である。