元々はSIMIANという、2001年にデビューを飾った4ピース・バンドの内の2人(James FordとJames Shaw)によって2005年に結成されたSIMIAN MOBILE DISCO。このSIMIANの大名曲「NEVER BE ALONE」は、のちにJUSTICE vs SIMIANという名義でブリーピーなエレクトロ・トラックへと変貌を遂げ、DJ HELL主宰のGIGOLOよりリリース。そして2006年にはメジャーディールVIRGIN傘下のTEN RECORDSよりライセンス・リリースされ、再度大ヒットとなった。SIMIAN MOBILE DISCOとしては2006年初頭にフランスのKITSUNEより、彼らの代表曲であり数々の大物DJにプレイされ大ヒットとなった「HUSTLER」をリリース。ヴォーカルにニューヨークのシンガー、Char Johnsonを迎え制作され、エレクトロ・シーンのみならずハウス・シーンなど、クロスオーバーにヒットした事は記憶に新しい。2006年末には自身のレーベルから「Tits & Acid」をリリース。彼等は数々のリミックスも手掛けていて、THE GO! TEAM、AIR、KEITHやKLAXONS、BJORK、ARMAND VAN HELDEN、スウェーデンのエレクトロバンドREVL9NやTHE RAPTUREといったバンドまでも手掛け、そのリミックス・ワークは高く評価されている。また、UKの音楽誌NMEのカヴァーマウントCDのミキサーにも大抜擢され、よりオーバーグラウンドな支持を集める結果となった。メンバーの片割れのJames Fordはプロデューサーとしても活躍しており、あのARCTIC MONKEYSやMYSTERY JETS、惜しくも解散してしまったTEST ICICLESなどのアルバムを手掛けている。またニューレイブ・シーンの代表格KLAXONSのアルバム「MYTHS OF THE NEAR FUTURE」や、ARCTIC MONKEYSのセカンド・アルバムも彼が手掛けている。彼等が手掛けたリミックスやプロデュースを見てみると、いかに彼等がこのシーンで重要な役割を担っているかがわかるだろう。KITSUNEや自身のレーベルからリリースしてきたSIMIAN MOBILE DISCOだが、BLOC PARTYやCLAP YOUR HANDS SAY YEAHなどを擁するUKのレーベルWICHITAと契約を交わし、2007年3月にはアルバム先行シングルとなった「It's The Beat」をリリース。また同年5月には待望のデビュー・アルバム「Attack Decay Sustain Releace」をリリース。そのアルバムを引っ提げ、フジロック07にJUSTICEやTEENAGE BAD GIRL、SURKINなどと共に出演し、圧倒的なライブ・パフォーマンスを見せつけてくれた。同年秋にはUNDERWORLDの来日公演「OBLIVION BALL」に出演を果たした。
http://www.myspace.com/simianmobiledisco