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Atomic Hooligan

アトミック・フーリガンは、ロンドン北西の町、ワトフォードを拠点に活動するTerry Ryan / テリー・ライアンとMatt Welch / マット・ウェルチの二人組。マットは4歳からバイオリンを習い、音楽の修士号を取得している。ターンテーブリストのテリーは、10代からDJを始め、音響エンジニアリングの学校を卒業。二人とも90年代半ばからブレイクビーツの世界にのめりこみ、クラブで出会った二人は意気投合、アトミック・フーリガンとしての活動をスタートする。

二人が共通の音楽的な影響としてあげるのは、ケミカル・ブラザーズ、オービタル、レフトフィールドやベースメントジャックスだが、彼らのサウンドにはオールドスクールヒップホップ、エレクトロからハウス、テクノまであらゆる音楽の要素が含まれており、ジャンルの境界を越え、常に意欲的に革新的なサウンドを作り上げている。

2000年にBotchit & Scarper RecordsからデビューEP"Servin It Up"をリリース。2003年にアンダーワールドの名曲「ボーン・スリッピー」、「カウガール」をリミックスしたことで一躍大きな注目を集める存在となり、多くのDJがフェイバリットラックに挙げ、ヒットとなる。KISS FM、Radio One、Ministry of Sound RadioなどでゲストDJミックスを担当。またDJ Magazineの"International All Stars Mix CD"をミックスするなど、ブレイクビーツ界の寵児として評価を高めていった。

2004年にBotchit & Scarper Recordsからリリースしたシングル"Shine A Light"は、BBCの"single of the week"を獲得。大規模なワールドツアーを敢行すると同時に、6月にグラストンベリーフェスティヴァルのダンスステージに出演した。さらに、Eggの"The Wall"のリミックスはDJ Magazineの"Beats and Breaks Chart"で4位にチャートイン。この年、International Breakbeat Awardsで"Breakbeat Act"のトップ5にランクインした。

このような好状況の中、2005年3月に待望のデビューアルバム"You Are Here"をBotchit & Scarper Recordsからリリース。リリース時にはDJ Magazineのカバーを飾った。デビューアルバムにはシングル「Shine A Light」を含む全14曲が収録されうち10曲がボーカルトラック。これまでの活動の中でコラボレーションしてきた4人のボーカリストがフィーチャーされており、ブレイクビーツファンのみならずダンス/ロックファンに広くアピールする作品となった。このアルバムは2005年のInternational Breakbeat Awardsでベストアルバムに輝いている。

アトミック・フーリガンは世界でトップ3のブレイクビーツDJに選ばれ、本国UK、ヨーロッパはもとよりカナダ、ロシア、オーストラリア、ブラジル、ニュージーランド、中国でもDJツアーを敢行。UKでは世界的に有名なクラブ、ファブリックでレギュラーDJを務める。

2005年10月には「ユー・アー・ヒア」は日本でもリリースされ、1万5000枚を超えるヒットを記録。リリース直後に初来日公演を行い、ビートクルセーダーズ、トライセラトップスらと共演。東京、名古屋、大阪でバンド形式のライブを行い、日本のロックファンにも強烈な印象を残した。2006年6月にはDJとして再来日している。

2008年3月にリリースされるセカンドアルバム"Sex, Drugs and Blah Blah Blah"のリリースを直前に控えた2月28日、アトミック・フーリガンは第7回を迎えたInternational Breakbeat Awardsでヘッドライナーとしてライブを行うことが決定しており、またDJ Magazineの表紙を再度飾ることことも決定している。