80年代アシッドハウスの後継人である JOSH WINK。95年に発表された “HIGHER STATE OF CONSCIOUSNESS” によって一躍エレクトロニックミュージック界のスターダムを登り詰めることとなる。彼の主宰するレーベル “OVUM” は、WINK の最新シングル “STAY OUT ALL NIGHT” で189枚目のリリースを数え、ハウスやテクノといったジャンルを超越した老舗エレクトロニックミュージックレーベルとして君臨し続けている。近年では、LOCO DICE をはじめ、DAVIDE SQUILLACE や GEL ABRIL、SHLOMI ABER などのアップカミングな若手プロデューサーたちに逸早く着目し輩出していくことで、彼らのキャリアアップにも貢献してきたといえるであろう。JOSH WINK は、プロデューサーとしてのみならず、世界中で多大な賞賛を得続けている。彼のアシッドサウンドは常に健在であるが、どのジャンルに偏ることのない WINK らしいスタイルは絶大な支持を得ており、メタモルフォーゼに出演時にも、日本のテクノフリークたちを圧巻させたことは記憶に新しい。ヨーロッパを中心としたシーンの中で、常に地元であるフィラデルフィアから彼独自のサウンドを提供し、その存在感は誰にもまねることができない。WINK にしか表現しきれない特別なセットを感じずにエレクトロニックミュージックを語ることはできない。