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Joakim

TIGER SUSHI (http://www.tigersushi.com)

いまやエレクトロクラッシュやハウス・テクノといった枠を超えフランスのエレクトロニクスミュージックシーンの顔役となったレーベルTIGER SUSHIのA&Rとしてここ数年でアンダーグラウンド・クラブミュージックシーンの重要人物として知られるようになったJOAKIM LOAN。
エレクトロクラッシュ的な側面を語られることの多い彼だが、TIGER SUSHIのサイトの膨大な情報量からもわかるように彼の知識や音楽の幅は広く深い。1999年のJOAKIM LOAN OCTET名義でのリリースによりシーンへその名を轟かせた彼の作風は実験的な電子ジャズとでも言うべき作風で、そこには明らかにJAZZの本道への理解が感じられるもので、今日世に出回っている安易なCLUB JAZZとは明確な違いがあるものであった。それらの作品は90年代半ばよりフランスのハウス・ジャズシーンを牽引しているVERSATILEレーベルからリリースされており、今でも新鮮な感動を持って聞くことの出来る傑作。なかでも2002年の”COTTON GUN”は数多くのクラブDJ達が絶賛したクラシック!AIRやTIGA,さらにはLIONEL HAMPTONといったジャンルを超えた大物達のREMIXを手がけていることからも、クリエイターとしての信頼度は相当なものであることがわかる。
その後はその幅広い音楽に対する造詣をTIGER SUSHIのA&Rとして発揮。KILL THE DJ CREWやMUなどの才能の発掘。NYで起こりつつあったエレクトロクラッシュムーヴメントの地盤であるLATE 70’S〜 EARLY80’Sのアンダーグラウンド・ダンスミュージックへの再評価・再構築にいち早く着手したTIGER SUSHIの作品群は、彼の豊富な音楽の知識から来る、文化への深層的な理解を証明するもので、昨今でまわるような安易なエレクトロ・ニューウェーブ・リバイバル的な作品とは一線を画すものであった。DJとしてもすでにヨーロッパではKILL THE DJクルーや2MANY DJ’Sなどに並ぶほどの人気となっており、週末はほとんどがDJをして過ごすほどの人気であのfabric.のメインも務める。