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MANUEL GOTTSCHING & ASHRA

マニュエル・ゲッチングはヘルムート・エンケ、クラウス・シュルツと70年にAsh Ra Templeを結成。その後シュルツとエンケが脱退、Ash Ra Templeはマニュエルだけのグループとして活動を続ける。74年にはギター演奏だけのミニマルサウンド作品「Inventions For Electronic Guitar」を、77年には自信の音楽性を確立した「New Age Of Earth」を発売、名称もAshraと変更した。その後はAshraとしてコンスタントに6枚のアルバムをリリース。ミニマルなリズム、洗練された音質、マニュエルのさえずるようなギターソロ、華麗な曲展開が、他のコズミックロック・グループとは一線を画し、Ashraはエレクトロニックミュージックのルーツとして、近年クラブミュージックのアーティストから大きな支持を得ている。彼が20年以上も前に残した作品の数々は、現在のテクノ・リスナーが聴いても全く古さを感じさせない。それは、斬新さのあまりに正当に評価を得られなかった「E2-E4」が現代のプロデューサーによってリメイクされ、今日でも人気の高い歴史的名盤となっている事が物語っている。マニュエルの、恍惚感を最大限にまで引き出す官能的なサイケデリック・ギターの、幾重にも重ねられた眩い音色は延々と反復を繰り返し、聴く者を無我の境地へと誘う。