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Kerri Chandler

『 ディープハウスのオリジナルクリエイター、またその独特のベースラインと強烈なボトムヘビーなドラムで知られるケリー・チャンドラー。1991年にスリー・ジェネレーションズの「Get It Off」、チュールの「Drink On Me」等のプロデュースでNJの異端児として華々しくシーンに登場。その後もバス・ノアール「Shoeb do」、スーザン・クラーク「Deeper」、アーノルド・ジャービス「Inspiration」、ゲイター「The Shelter」などをプロデュースし、その頭角を現して行く。「Atmosphere」、「Stratosphere」、「Hemisphere」、「Trionesphere」と続く、一連のコンセプチュアルアルバムシリーズのリリースによってそのスタイルと地位がが確立され、ジョー・クラウセル、ジェローム・シドナム、デニス・フェラーとのコラボレートでも数々のヒット曲を立て続けにリリースしトップ・プロデューサーの座を不動の物とする。リミキサーとしてもブラック・ボックスの「Strike It Up」、フェミ・クティの 「Truth Don't Die」等を手がけ、その活動範囲はまさにジャンルレスである。アフロ、ブラジリアン、ゴスペルからトラディショナルなニュージャージーサウンドをベースにしながらも、革新的なアイディアとテクノロジーを駆使し、常にコマーシャリズムに屈しないアンダーグラウンドでオリジナリティーに満ちたユニークなサウンドをクリエイトし、ハウスミュージックは勿論の事、スピードガラージ、2ステップなどのジャンルにも多大な影響を与えた彼の功績は多大な物である。
2003年にはミックスCD『Kaoz on King Street』に続き、アルバム『Trionisphere』とSPACE LAB YELLOWでのパーティの模様を収めた『Trionishpere Live』をKing Street Soundsよりリリース。また2005年Nite Groovesより「Bar a Thym」、「Sunshine & Twilight」、「Sunset」、「Let the Wind Come」をリリースし、空前のKerri Chandler旋風を巻き起こし、特に「Bar a Thym」はディープハウスシーンはもとより、プログレッシブ、テクノシーンにも衝撃を与えるクロスオーバーヒットを記録する。2006年には、近年Nite Groovesからリリースされたシングルを集めたKerri Chandler 『NITEGROOVES ESSENTIALS』や、ミックスCD『COAST 2 COAST』をリリース。2008年にも「Computer Games」、「Computer Games Live at YELLOW」をNew World Records/Apt.よりリリースし、その勢いはとどまることを知らない。
自宅のスタジオだけでなく、サウンドマシーン等の機材までをも造りあげてしまうケリーは、DJ時にも独自のセットアップにより、レコードをプレイするだけでなく、キーボード、パーカッション、ギター、ヴァイオリン、ホーン、プロジェクター、レーザー、彼自身のヴォーカルといった要素を連動させた「ライブ」を展開する事で知られる。コンピューター、何千ものMP3ファイル、手製のミニミキサー、そしてカッティングエッジなイマジネーションを持って世界中のダンスフロアを駆け巡る。』