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Robert Dietz

Cecille

Sven VathやレコードショップFreebaseなどの影響が強かったライン川エリアで育ったロバートはスケートボードパークへ行く合間に友人から借りたローランド303、自分で買ったターンテーブルで遊びながら、DJ Ataのミックステープで聴いた曲をすべて入手するようになり”音楽”という新しいドラッグを発見した。

ヒップホップを少しかじったあとクラブへ通うようになり、自らもDJと楽曲制作を始める。ここまではありがちな経歴だが、ロバートが他のオタクと違うところはポスト・ミニマルな環境でハウス・ミュージックのエッセンスを散りばめることができる、彼の偏見にとらわれないポジティブな音楽性にある。

CECILLEからリリースされた『Lost Horizon』『Jaszu EP』にはヒプノティックなループとキックダブがあり、まるでクラシックハウスの名手K.O.T.とKerri ChandlerとMood II Swingが一緒に作ったかのように聞こえる。ロバートの別の作品はテクノDJ達から絶賛され、また別の作品ではディスコ要素を取り入れ人気を博す、というように幅広い音楽を操れる。

DJに関しても情熱を注ぎ、テクノからクラシック・ハウス、ニュースクール・グルーヴまで幅広くプレイするスタイルでこれまでにロンドンT-bar、フランクフルトCocoon、ベルリンArenaなど数多くのクラブでプレイ。