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Atom tm

Senor-Coconut

Uwe Schmidt(AtomTM、またはセニョール・ココナッツ)は1968年、ドイツ西部‐フランクフルトに生まれ、しばしば、エレクトロラティーノ、エレクトロゴスペルの父と称される。デビュー以来の20有余年でプロデュース作品は70を超える。

90年代にテクノ/アンビエント/アシッドをクロスオーバーさせた作品を多数発表。シンセサイザーから抽出された夢幻のパルス/トーンは常に賞賛を浴びてきた。

1994年には主として彼自身の音源をリリースするためのレーベル"Rather Interesting"を設立し、フランクフルトからはPete Namlook、Dandy Jack、Marc Behrens、ニューヨークからBill Laswell、Tetsu Inoue、東京からは細野晴臣、スペイン‐バルセロナよりVictor Solなどと、実に様々なアーティストとコラボレーションしてきた。

しかし1997年に突如、ラテン・ミュージックへの傾倒からチリのサンティアゴに移住。チリ移住後は細野晴臣とのコラボレーション、テイ・トーワのリミックスなど、日本のアーティストとのコラボレーション作品を発表し、1999年には『Pop Artificielle』をリリース。

2000年にはクラフトワークの『Latin Style』をフィーチャーした『El Baile Aleman』を発表する。この年には他にもメキシコの映画"Y tu Mama tambien"に楽曲‐Showroom Dummiesを提供、また、Senor Coconut and his Orchestraとして初めてツアーも行っている。

2001年には『El Baile Aleman』が香港、メキシコでもリリースされ、Air、Moreno Veloso、Depeche Mode他、多くのリミックスを発表する傍ら、Flanger名義でアルバム『Outer Space / Inner Space』をUK(Ninja Tune)、カナダ、日本でリリース。

2002年には日本のボニー・ピンク、リップ・スライムのリミックスを手掛け、Flanger名義のプロジェクトとして"The Fitzcarraldo Tour"と題した南米ツアーを成功させる。同時にGeeez'n'Ghosh名義でアルバム『Nobody Knows』を"Mille Plateaux"から発表。同年にはテイ・トーワに『End of a Love Affair』をプロデュース、Cesaria Evora、Merzbow、Shantel他、精力的にリミックスをこなす。

2003年にはSenor Coconut名義のアルバム『Fiesta Songs』をヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本、ブラジル、チリでリリース。Senor Coconut初期の2つのアルバムからの局を中心に世界規模のツアーを敢行するとともに、坂本龍一のChain Musicプロジェクトに参加、Martin Goreとのリミックス・スワップなども行った。

2006年、YMOのカバーを含むアルバム『Yellow Fever!』を発表。YMOの3人をゲストに招いて制作された作品であり、東京で開催されたSonar Sound Tokyoでは細野晴臣、高橋幸宏らと出演するなど、彼がいかにYMOを愛しているか窺い知れる。

2007年には生誕25周年にちなんで発売されたPS2用ゲーム、スペースインベーダーの特別企画であるコンピレーションに坂本昌己と参加。そして Surtek Collective名義でアルバム『The Birth of Aciton』を発表する他、Les Baxter、Perez Prado、Jamie Lidell、M.A.N.D.Y.、Plaid、倖田來未などのリミックスも手掛ける。さらにはOMFOとタッグを組み、アルバム『We are the Shepherds』を発表、Station Roseとのレコーディングセッション、Senor Coconutのニューアルバムのレコーディングも同時進行で行われる。

2008年にはSenor Coconutのニューアルバム「Around the World」が完成、発売。Essay Recordings、PIAS、New State、National、Doublemoonなど、世界中でリリースされ、世界ツアーも行われた。