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TANGERINE DREAM

Edgar Froeseにより、1967年に西ベルリンで結成された。クラウト・ロック(ジャーマン・プログレッシブ・ロック)の代表的グループであり、プログレッシブ・ロック、アンビエント、ニューエイジ、テクノミュージックという多様な音楽ジャンルに足跡を残した。Klaus Schulze, Konrad Schnitzler, Peter Baumannなどの"巨匠"が在籍していた。
当時、"ニュー・ロック"ともいわれた彼らの音楽は、あまりにも革命的で時代を先取りしていた。ロック・バンドでありながらドラム、ギター、ベースが不在で、全員が当時最先端のメロトロン/moog/VCS3/SynthiAというシンセサイザーを演奏し、必要最小限のメロディとリズムと反復とわずかな変化で、インプロビゼーションを主体とする彼らの演奏スタイルは、絶賛と罵倒の嵐を呼んだ。75年発表の傑作「ルビコン」は、現在のプログレ、ミニマルの原形と表現され、クラフトワーク、マニュエル・ゲッチングとともにその後のテクノ・シーンに与えた影響は大きい。
40余年に渡り活動を続けており、時代によって音楽はやや変化するが、一貫するのは創造力をかき立てる音響の魅力である。映画のサウンドトラックなども手掛けており、ベスト盤等を合わせると現在までに70タイトル程の作品があり、グラミー賞には7回ノミネートされている。