日本に"テクノ"のシーンが少しずつ芽生え始めた90年代初中期を代表する3大レーベル、"RISINGHIGH"、"R&S"、"WARP"。その90年代初中期WARPを代表するアーティストがAPHEX TWIN、LFO、そして3人組の『THEBLACK DOG』。ダンスミュージック全盛の中、異彩を放った"ベッドルーム・テクノ""インテリジェンス・テクノ"ムーヴメントの常に中心にいたのが、彼らTHEBLACK DOGである。やがてエド・ハンドレイ、アンディ・ターナーの二人は脱退し、PLAIDを結成。中心的存在であり、現オリジナルメンバーでもあるケン・ダウニーのソロ・プロジェクトとなった後、2005年にマーチン・ダスト、リチャード・ダストの二人が加入し、現在の体制となる。数多くのアーティストが、93年にAIシリーズとしてリリースされたアルバム"Bytes"、95年発表の"Spanners"などの作品を、影響を受けた作品としてあげており、今もなお傑作として語り継がれている。93年リリースの"Templeof Transparent Balls"は2007年にSOMAより再発、往年の名作を聞く事が出来る。