デトロイト・テクノに新たな歴史を刻み続ける陰の立役者、オクターヴ・ワンことバーデン3兄弟(長男・ ローレンス/次男・レニー/三男・リーネル)。彼らは、イギリスにデトロイト旋風を巻き起こしたコンピレー ション・アルバム『Techno! The NewDanceSound Of Detroit』(88年)に収録された「I Believe」でデビュー。これは今や、ホアン・アトキンスの「No' Ufos」、デリック・メイの「Strings Of Life」と並び称される古典として挙げられる。その後も、テクノシーンでのアンセム「Blackwater」他、 数多くの秀作を発表。なかでも、マッド・マイクとの共作「Aztlan/Daystar Rising」における、太古と 宇宙への想いを馳せたロマンティシズム溢れる電子音響は必聴。そして00年、テクノのみならずハウス /トランス界でも一大フロア・アンセムとなったDJロランド「Jaguer」のリミックスに、デリック・メイ/マッド ・マイク/ジェフ・ミルズと共に参加し、ベテランとしての気概と風格を堂々披露。ベスト・アルバム『The Collective』の優雅で強靱な精神を宿した楽曲でデトロイト・テクノの真髄を見せ付けた。レーベル <430 West>も主宰し、レニーとローレンスは別名義Random Noise Generationでも活躍。