パトリス・スコットは間違いなく今注目を集めるデトロイトのディープハウス&テクノ・プロデューサーの一人である。13歳の彼は地元ミシガン州デトロイトのクラブでその先進的と呼ばれる音楽の洗礼をうける。そののちデトロイトのJuan AtkinsにDerrick May、Kevin SaundersonやElectrifying Mojo 、シカゴのChip E、 Farley Jackmaster Funk、Larry Heardらの影響を強く感じながら音楽活動に没頭していくことになる。?
1984年初めてターンテーブルを手に入れたパトリス・スコットはDJスキルを磨き、オンタリオ州のAmsterdam Loungeでレジデント DJを担い、Ken Collier、Jeff Millsらと競演するに至る。地元を中心にDJとして活躍するかたわら、一方で彼はカセットレコーダーとドラムマシーン、ターンテーブルで音楽をリミックスし始める。以後の数年間水面下で楽曲制作を続け、2006年、ついに自身のレーベルSistrum Recordingsより"Atmospheric Emotions"のリリースを果たす。そのリリースはEfdemin, DJ Fader, Lawrence, Danilo Plessow (MCDE)など、ヨーロッパのDJからも絶大な支持を得て、DJがリスペクトするDJ, プロデューサーとして世界中から多くのオファーが舞い込むようになる。そんな彼がSistrumに見出すビジョンは特質のある音楽を届けること。その揺るがぬ指針とはなにか。「違いを恐れるな。心が感じるもの、心を揺さぶるものからだけ生み出せ」である。