スイス出身ベルリン在住QUARIONならび Ianeq(本名Yanneck Salvo)は、90年代後半から様々なミュージシャンとともに音楽活動および楽曲制作をしてきた。
当 時のヒップホップMCのJonasにビートとサンプルを提供をする。ジュネーヴのRosarioと日本のForce of NatureのDj Kent、ジャズキーボーディストの Leo Tardinらとテックハウスを軸にしたプロジェクト「Enterplay」を結成する。
LaneqはShaxとともにGet Physicalから12インチをヒット作として世に送り出した。90年代のクラバーの中には、
LaniqをDrum&BaseのDJとして記憶しているひとも多いだろう。
Quarion 名義でのリミックスはハウスのみならずテクノシーンでも絶賛を集め、Kopakt, DJ-Kicks,CompostのBlacklabelシリーズなどに収録され、Dirt Crew, Agnes, Alex Attias, Jaggedその他多くのアーティストのトラックを手がけ、Jamie Lloydの作品のMay I?やAndres GarciaのNo More Tearsなどが世界中のDJによりかけられる。
彼の作品が注目され始めたきっかけは、今から5年ほど前にIaneq名義でリリースされた12インチ "Reset" である。
ハウスとブロークンブーツを見事に融合させたトラックで、これがRainer TrubyやMichael Rutten、Lars Behrenrothたちにヘヴィープレイされた。
ま た、Quarion名義でのジャズやhip hopの要素の強い『Karasu』はAmeやDixonらから絶賛された。この作品には一方でダヴやデトロイトテクノへの敬愛も含まれており、あらゆる 音楽への寄与を表現したものとなった。Theo Parrish やOmar-Sとともにデトロイトを代表するアーティストであるMad Mikeへのトリビュートとして制作された『The Light』には、彼のデトロイトテクノへの敬愛が表されている。
現在はスイスのdeep houseレーベル「Drumpoet Community」のメンバーとして、精力的に制作活動を行っている。
DJ としては今までに Womb (Tokyo)やTape(Berlin)、APT (NYC), Rex( Paris)、Zukunft (Zurich)といった名だたる有名クラブをはじめ、オーストラリア・アメリカやイスラエルなどをツアーで回ったQuarion。彼のソウルフルなDJ セットや常に斬新かつ即興でアレンジを加えるライブパフォーマンスには、10代の頃に経験したサックスやレコードスクラッチから得たインスピレーションが 色濃く反映されている。人々に魔法をかけてしまう音楽が彼にはあるのだ。