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Mijk van Dijk

1990年、テクノ界のドン“Westbam”が主宰するLow Spirit Recordingsより、DJ Tanithとのユニット“LoopZone”名義でリリースした12inch「hate」でキャリアをスタートさせたMijk van Dijk。1992年に彼のホーム・レーベルとも言えるMFSよりリリースされた。コンピレーション「Transformed From Beyond」(Mijkは3曲提供)のヒットと、同時期にリリースされたMicroglobe名義での特大ヒット12inch「High On Hope」の成功を経て、一躍ジャーマン・テクノ・シーンのトップに躍り出た彼は、Marmion名義での世紀のアンセム「Schoneberg」を世に送り出し、活動拠点をヨーロッパ全土へ拡大。DJ Hellとのコラボレーションを皮切りに、Moby、The Hypnotistといった大物のremixも手掛けるようになった彼の名は、次第に日本でも知名度を高め、Mijk's Magic Marble Box名義でリリースした「Tokyo Tracks vol.2」では、石野卓球と田中フミヤがリミックスを担当。そのお返しと言わんばかりに、電気グルーヴの「虹」のドイツ・リリースに尽力。同シングルは最終的にMFSからリリースされ、彼等がヨーロッパで活動する基盤を作ることとなった。その後は、フランスのルノーのCM曲や、「攻殻機動隊」(日本独自編集盤「Multi Mijk」では、士郎正宗がジャケットを担当)や「リッジレーサーV」、「アーマード・コア2」といったゲームへの楽曲提供など、活動の幅を広げ、アーティストとしてだけでなく、プロデューサーとしての地位も確立していったMijk van Dijk。近年は、Plato、The Chaengeという新たな名義で、エレクトロとミニマル・テクノの間行くようなサウンド展開し、新たな方向性を提示しようとしている中、20年というキャリアの中で初となるベスト・アルバムがリリースされる。